現代自動車は社内下請け労働者を対象に進めた正規職採用をした結果、計600人を選抜したと6日明らかにした。現代車は去る8月労組と行った‘不法派遣’解消のための交渉で、2015年までに3500人の社内下請け労働者を正規職として新規採用する計画を提示した。
現代車側はこの日、報道資料を出して「社内下請け勤労者 合計(約6800人)の80%に該当する5394人が志願し、この内600人を最終選抜した。 女性と40代以上の志願者、(非正規職労組)組合員など、年齢、性別、所属にわけ隔てなく合格者に含まれた」と明らかにした。 また、現代車は「今年までに計1750人の社内下請け勤労者を数回にかけて持続的に採用する方針なので、今回合格できなかったからと強く失望する必要はない」と付け加えた。 今回の合格者は来る18日に人事発令を行い、6週間の新入社員教育の後4月から蔚山(ウルサン)・牙山(アサン)・全州(チョンジュ)工場の生産現場に配置される予定だ。
今回の正規職採用は労使間交渉が終わっていない状況でなされたために、労使葛藤の火種になっている。 また、会社側は退職・出産などの自然欠員にともなう補充は当初提示した3500人の社内下請け新規採用規模に含まないとしていたが、このような方針を覆したことも論難の対象になっている。
現代車ハン・スンホ広報担当理事は「労使交渉が遅々として進まなくなり自然欠員にともなう補充も3500人採用TO(定員)に含むことに方針を変えた」と話した。 これに伴い、現代車が負担しなければならない社内下請け正規職採用の総規模も当初より相当部分減ることになった。 実際、今回採用した600人の内の425人は自然欠員にともなう補充分だ。 ハン理事は「2015年以後も着実に社内下請け規模は減らしていく」と説明した。
先月末以後、労使間交渉が中断されて会社側が新規採用を押しつける形で会社と正規職労組、非正規職労組3主体間の緊張感は続いている。 特に非正規職労組は先月30日蔚山工場1工場で1時間の部分ストライキを行い実力行使に出もした。 昨年9月に鉄塔籠城に入ったチェ・ビョンスン非正規職労組組合員も4ヶ月余りの高空籠城を進行中だ。
キム・サンノク現代車非正規職労組政策部長は「今回の正規職採用は会社が不法派遣問題を隠蔽する戦略という点で遺憾に思う」と明らかにした。 非正規職労組は来る15日、会社側に正規職労組を除いた直接交渉要請の公文書を送る予定だ。 キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr