原文入力:2009-03-25午前12:09:16
[現場]龍山米軍基地周辺 油除去作業
地下水 上部 油 ‘ふわふわ’ …“下もみな汚染されている”
2001年から21億ウォン投入… “返還前 対策なければ”
ソン・ギョンファ記者,シン・ソヨン記者
←韓国農漁村公社職員たちが23日午後、米軍基地があるソウル,龍山区,三角地駅周辺道路で地下水観測井の蓋を開け油除去作業をしている。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr
手の平ほどの観測井の鉄蓋を開けるやいなやいがらっぽい油の臭いが鼻を刺した。去る23日午後、ソウル地下鉄4号線三角地駅からソウル駅に向かう道路脇の観測井。ソウル市から米軍基地‘キャンプ キム’周辺から流出する油除去用役業務を受け持っている韓国農漁村公社職員たちが集まった。ソウル市は2006年7月龍山米軍基地と道一つを隔てて位置する‘キャンプ キム’周辺地下で多量の油流出を確認した後、10日に一回ずつ油を取り出す作業をしている。油にまぜこぜになった観測井内側は真っ黒に変わり、果てが見えなかった。
韓国農漁村公社職員が観測井中に油類感知器を入れると、すぐに“ピーッ”という騒がしい測定音が聞こえた。感知器が油を感知したという音だ。工事職員たちは準備された管を差し入れて地下水を吸い上げる作業に突入した。管を外に取り出すと茶色の油層と地下水層が分離したまま上がってきた。職員たちは米軍が使う航空燃料(JP-8)と推定される油を0.5リットルが瓶に詰められた。この日の油層は20㎝程度,日照り時は1m程度の油層が観測される時もある。
この日、油除去作業を総括した公社のキム・ウンジン博士は「汚染拡散を防ごうと油を取り出しているが、基地内汚染源を確認できず臨時方便に過ぎない」として「地下水の上部に漂う油の程度から推量して地下水まで汚染が進行されたと見なければならない」と話した。公社は‘キャンプ キム’周辺の汚染土壌量を763tと見ている。ソウル市は去る一年間にここで57リットルの油を除去したが、油は以後も継続して観測されている。
ソウル市は2001年から龍山基地から流出する汚染拡散を防ぐために地下鉄6号線緑莎坪駅周辺,キャンプ キム周辺などで21億ウォンを支出し、今年も4億2500万ウォンを追加投入する計画だ。
問題は返還以後だ。2014年、龍山基地が返還されれば駐韓米軍が発生させた汚染浄化費用はそっくり私たちの負担になる可能性が大きい。去る19日、外交通商部・環境部などが明らかにした駐屯軍地位協定(SOFA)の環境関連条項交渉結果△環境浄化基準△費用負担主体などに対する明確な合意がなされなかったためだ。ファン・ミンヒョク緑色連合活動家は「このようになれば2007年のキャンプ ハウッズなど23ヶ米軍基地の浄化費用3200億ウォンをわが政府が抱え込んだように、龍山など今後返還される40ヶ米軍基地の浄化費用も私たちの負担になる公算が大きくなった」と指摘した。
これに対して外交部関係者は「汚染調査期間が50日ほど延び、汚染程度を判断するための‘危害性評価’等が導入され、以前より進展した面がある」として「どちら側が費用を負担することになるかは調査結果が出てみれば分かる」と説明した。
ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
駐韓米軍が2014年までの返還計画を明らかにした米軍基地は計80ヶ所だ。この内、坡州のキャンプ ハウッズ,キャンプ エドワルドなど40ヶ所はすでに返還され、ソウル,龍山米軍基地,議政府キャンプ ステルリなど40ヶ所は2014年まで順次返還される。
この内、去る2006年に返還されたキャンプ ハウッズなど23ヶ米軍基地は土壌汚染程度が非常に激しく浄化費用の大部分をわが政府が抱え込むと明らかになり2007年6月国会環境労働委員会次元の聴聞会が開かれることもした。国会環境労働委は当時、政府に‘基地返還後に私たちが負担することになる汚染浄化費用を韓米防衛費分担金から控除すること’と‘SOFA環境規定改正’等を政府に要求したが、去る19日政府発表結果で国会の要求を満足させるに足る米軍の譲歩を勝ち取ることができないと確認された。既に返還された23ヶ基地の汚染費用は3200億ウォン内外と推定される。
残った返還基地40ヶ所の中で‘核心’は75万坪余りに達する龍山基地だ。龍山基地周辺には今まで10ヶ所を越える深刻な土壌汚染が確認されており、一部専門家たちは天文学的な浄化費用がかかるという予測を出している。
ソン・ギョンファ記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/345983.html 訳J.S