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慶南道(キョンナムド)、マッコーリー持分 70% ‘馬昌(マチャン)大橋’通行料 25% 引き上げ

原文入力:2012/06/05 21:58(1473字)

←馬昌大橋竣工式が開かれた2008年6月24日、慶南、昌原市(チャンウォンシ)、貴山洞(クィサンドン)で市民がライトアップされた馬昌大橋を眺めている。 昌原/ニューシス

最低運営収入保障約定に従い
補填金 毎年 100億ウォン台
"市民に押し付け" 非難 拡大

 慶南道が民間資本を引き込んで建設した馬昌大橋の赤字補填金が年間150億ウォンに肉迫し、通行料を25%引き上げることにした。 過度に膨らませた通行量予測を根拠に民間事業者に30年間にわたり最低運営収入保障(MRG)までして毎年100億ウォン台の補填金を払う状況で、昨年から発生した数十億ウォン台の通行料赤字補填金を利用者に押し付ける処置という批判が強まっている。

 慶南道は5日 「地方財政負担緩和のために小型車通行料を2000ウォンから2500ウォンに上げるなど馬昌大橋通行料を来る8月1日から25%上げることを運営業者である(株)馬昌大橋と合意した」と明らかにした。 慶南の旧 馬山(マサン)と昌原(チャンウォン)を結ぶ海上橋梁である馬昌大橋はマッコーリー韓国インフラ投融資(株)(マッコーリー インフラ)の資本で建設された。マッコーリーインフラは今も運営業者である(株)馬昌大橋の株式持分70%を保有する大株主だ。

 2008年7月15日、馬昌大橋の開通当時、慶南道は最低運営収入保障率を予想通行量の80%、小型車基準通行料を2400ウォンとすることで運営業者と合意した。 だが、実際の通行量が予想値の40%にも達し得ず2009年9月に通行料を2000ウォンに下げ2010年11月には最低運営収入保障率も75.78%へ小幅下げた。

 慶南道は通行料策定にともなう赤字を2010年までは補填しなかったが、昨年には34億ウォン余りを渡した。 慶南道は通行料をそのまま据え置けば通行料赤字補填金が今年42億ウォン、来年50億ウォンに達すると予想され、通行料を上げることにしたと明らかにした。

 だが、通行料引き上げをめぐって、予想通行量と適正通行料の算出に失敗して発生した負担を慶南道が利用者に押し付ける処置という指摘があふれている。

 キム・ヘヨン慶南道議員(進歩新党)は「補填金のおかげで民間資本事業者は通行量と通行料がいくら低くても損害を被らない非常に不公正な状況」とし「開通して4年を過ぎてようやくハイパスを導入することにするなど営業改善をおろそかにした民間事業者と、それをそのまま放置した慶南道双方の問題」と批判した。 馬山・昌原・鎮海(チネ)参与自治市民連帯のチョ・ユモク事務局長も「通行量が予想値の半分にもならない状況で慶南道が契約更新の試みをせずに通行料引き上げという取り繕い策を使っている」と指摘した。

 キム・ドゥグァン慶南知事は 「接続道路が開通すれば交通量が多少増えるだろうが、問題は根本的に解決されない」とし「資本再構造化を通じて負担を減らすなり、完全に慶南道が馬昌大橋を買収するなど多様な方案を検討している」と話した。 慶南道担当者は「出退勤車両など定期利用者のために現行料金水準の通行料割引制を導入する計画」と話した。

昌原/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/536321.html 訳J.S