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“チベットは ‘80年光州’…自由を許せ”

原文入力:2009-03-10午後09:18:07
“自由,自由,自由! チベット人を殺すな”
韓国亡命僧侶など, 中国大使館前 抗議会見
市民団体も参加…‘愛のバラ’も拒否され

ホ・ジェヒョン記者

←チベット人と国内市民団体会員が集まり‘チベット虐殺に抗議’する記者会見を中国大使館前で開いている。

長い冬が終わり春に入る町角、国内に居住しているチベット人たちが中国大使館前に集まり叫んだ呼び掛けは ‘自由’ だった。そのように3度 ‘自由’ を叫ぶ間、中国大使館は鉄門を堅く閉めたまま何の応答もしなかった。引き続きチベット人たちは “ピース イン チベット”,“チベットに自由を”というスローガンを叫んだ。しかし後に続いたスローガンもやはり大使館の壁前に静かに落ちるだけだった。そのようにチベット人たちの自由のための平和行動は素朴に終わった。

10日午前、‘チベット民衆蜂起50周年’を記念して国内居住チベット人たちがソウル,鍾路区,孝子洞,中国大使館前で記者会見を行った。チベット武装蜂起50周年記念日とラサ独立デモ1周年が重なり、緊張が高まるなかで開かれたこの日の記者会見には、チベット ナムカ(40)僧侶をはじめチベット亡命者6人と、10人余りの国内市民団体会員が共に参加した。彼らは手には‘Shame on China’(恥ずかしい中国政府),‘Free Tibet’(チベットに自由を)と書かれた手立て札が持たれており、一部は雪山獅子旗模様のチベット象徴旗を掲げた。彼らは中国政府に「これ以上チベット人を殺すな」として「チベット無断占領を民主化と誤導する‘チベット民主化50周年白書’製作作業を撤回せよ」と要求した。

発言に立ったナムカ僧侶は「1959年3月10日、チベットで民衆蜂起が発生し50年が過ぎたが今も抵抗が続いている」として「韓国の人々をはじめ全世界の人々がチベット人を助けてください」と訴えた。続いて発言したチベット亡命のジェームズ(33)は中国政府に和解のメッセージを伝えた。彼は「私の隣人,友人たちが50年間も苦痛を受けているが中国を恨まない」として「今後も恨まない」と話した。彼の左手には中国大使館側に伝達する小さい花束が握られていた。
チベット独立を支持する国内市民団体も連帯発言を通じて「中国政府のチベット無断占有を中断せよ」と要求した。キム・トギョプ<タハムケ>活動家は「狙撃手が配置されたチベットを見ると80年代の光州が浮び上がる」として「‘封建社会からチベットを解放しようと中国政府が立ち上がった’という説明は、帝国主義国家が弱小国を侵攻する時に使う弁解に過ぎない」と批判した。

あるチベット人がバラの花束を中国大使館に渡そうとしたが拒絶された。

記者会見が終わった後、チベット人たちは中国大使館にバラの花束を渡しに5mほど離れた大使館正門に向かった。しかし警察の制止で花束は渡すことができなかった。鍾路警察署関係者は「中国大使館側で花束は受け取らないと言った」として「これくらいにして帰れ」と話した。ひざまずいて花束を手に持ったまま10余分間、大使館正門前に座っていたジェームズは「中国が私たちの愛さえも拒否するようで残念だ」と話して静かに席を離れた。

一方、チベットの自由を支持する団体‘RANGZEN自由’の会員たちは9日「中国大使館が韓国内でのチベット関連デモまで出来ないように塞いだ」として批判もした。この団体活動家イ・ビョング(28)氏は「中国文化院前で合法的な‘チベット虐殺糾弾集会’を開いたが、中国大使館側が警察に抗議し集会を制止された」として「大使館でもない文化院前で開かれる韓国人のデモまで出来ないようにする中国大使館の行動は行き過ぎた内政干渉」と批判した。これに対し鍾路警察署情報係関係者は「集会許可を出したことは事実だが、中国大使館側があまりにも強力に抗議するので仕方なかった」と明らかにした。

国内に居住しているチベット亡命者は約20人余りに達する。彼らは今後も「韓国内のチベット独立を支持する人々と共に中国政府のチベット人虐殺中断を要求する活動を行ってゆく」と明らかにした。 市民団体会員とチベット人など100人余りは、10日夕方7時からソウル,普信閣前でロウソクのあかり文化祭を開いた。

ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/343275.html 訳J.S