原文入力:2011/09/09 18:04(1150字)
昨日国会で処理する予定だったヤン・スンテ最高裁長官候補者とチョ・ヨンファン憲法裁判官候補者に対する表決が失敗に終わった。 チョ候補者に対するハンナラ党一部強硬派の反対が影響を及ぼした。 ハンナラ党非公開議員総会で、ある議員は「チョ・ヨンファン選出案が通過されればハンナラ党は門を閉めなければならない」とし、別の要人は 「保守層がじっとしていないだろう」と話したという。
呆れ返るのは彼らが偽りの主張を動員しているという点だ。 チョ候補者は聴聞会で2度も明確に天安艦事件に対する政府発表を「信頼する」と答えた。それでも彼らは‘確信’という表現は適切でないというチョ候補者の発言の言葉尻を捉え、あたかも政府発表を信じることができないと言ったかのようにわい曲・誇張している。守旧言論がこういうわい曲報道を始め、ここにハンナラ党の極端的守旧政治家たちが付和雷同しながらコメディのようなことが起きているわけだ。
ハンナラ党の一部の人々のこういう態度は反憲法的であるだけでなく議会民主主義の基礎を揺るがす危険な処置に違いない。憲法第111条3項が憲法裁判官9人の中で3人を国会が選出し、与野党の推薦持分を認めたことは構成の多様性を保障するためだ。憲法裁判所の初期、極右指向の公安検事出身人物が裁判官になることができたこともこういう憲法精神を尊重した野党の了解があったためだ。こういう歴史を無視し、ハンナラ党が決定的瑕疵があるわけでもないのに法律的力量も卓越すると言われている法曹人について時代錯誤的思想論争を動員して反対することは非常に危ないことだ。譲歩と妥協を基盤に動いていた議会民主主義の基本原則を崩しかねないためだ。万一、現政権の人権状況後退に対して「意見を異にする人も多い」という聴聞会発言を問題にし、野党がヤン・スンテ最高裁長官候補者任命同意案を処理できないというならば どのようにするべきだろうか。
ハンナラ党の一部の人々がチョ候補者に「なぜ確信できないのか」と威嚇することは憲法が保障する良心の自由に反する行為という点からも問題が多い。
ハンナラ党が合理的保守と健全な中道層の支持を受けようとするならば、このような守旧的主張に振り回されてはならない。党内の自称改革派 少壮派が自らの役割を果たさなければならない。こういう状況で沈黙しているならば卑怯なことだ。‘アン・チョルス現象’を見ても、このようにしっかりできないならば守旧政党に留まらざるを得ない。
原文: 訳J.S