韓国と日本が11月2日、3年半ぶりに首脳会談を開くことにした。2012年5月に中国の北京で開かれた韓中日3カ国首脳会談で李明博(イ・ミョンバク)大統領と野田佳彦首相が会談して以来初めてだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領としては執権後初めての会談となる。両国で国交回復後これほど長く首脳会談さえできない事態が続いたことはない。その間に朴大統領が中国の習近平国家主席と7回、バラク・オバマ米国大統領と4回も首脳会談をしたのに比べ、今回初めて朴大統領が安倍晋三首相に会うという事実が、今の韓日関係がどれほど冷え切っているかを物語る。
李大統領の任期1年余りを残した2011年12月に野田首相との京都首脳会談が日本軍慰安婦問題で破綻し、翌年8月の大統領の独島(ドクト)訪問を機に一層悪化した韓日関係は、朴大統領執権後も悪化の一途をたどった。朴大統領が関係改善の前提条件として「慰安婦問題に対する誠意ある姿勢」を掲げたことに対し、歴史修正主義者の安倍首相が全くこれを受け入れなかったためだ。また、韓日間の懸案である歴史認識問題の他、中国の台頭に対する両国の戦略的立場の違いが両国間の相互信頼を弱化させた。
今回の出会いでも、このような基本的な認識の差は狭まっておらず、韓日両国と軍事同盟を結ぶ米国の求めに応じた性格が強い。両国が2日の首脳会談の日程を定め、議題と儀式を巡り神経戦を繰り広げていることからしても、快い出会いではないことを察することができる。
したがって今回、首脳会談が開かれても韓日関係の正常化を期待するのは無理だろう。昨年の「河野談話」検証と今年の敗戦70周年「安倍談話」からも分かるように、歴史認識における安倍首相と朴大統領の差はあまりに大きい。このような状況で中途半端に政治的妥協を出そうとこだわれば逆効果を生みかねない。状況がさらに悪化しないよう管理するのが現実的だ。
ここまで難しい状況になったのには、普遍的価値と基準を無視して過去の歴史を修正しようとする安倍首相の責任が大きいのは事実だが、歴史認識問題の解決を首脳会談の前提条件にし続け苦境を自ら招いた朴大統領とその外交参謀の責任も重い。今回の会談がいかなる形で終わるにしても、周辺国の複雑な現実を無視したまま韓国外交を窮地に陥らせた当事者は交替させるのが筋だ。
韓国語原文入力:2015-10-28 21:42