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中国の官営メディア「韓国の反応は過剰」…駐韓中国大使の発言を援護

登録:2023-06-14 06:43 修正:2024-05-08 07:47
中国の国旗、五星紅旗/ロイター・聯合ニュース

 中国官営メディアが、ケイ海明駐韓大使の最近の発言に対する韓国の対応を「過剰な反応」と批判した。

 中国官営「環球時報」と英文の姉妹紙「グローバル・タイムズ」は13日、「自信からさらに遠ざかる韓国外交」と題した社説で、8日のケイ大使の発言は「韓国と韓中関係を高く評価していることを強調するのに重点を置いたもの」だとし、「これは真摯な助言だ」だと主張した。ケイ大使は8日、野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表と会った席で「米国が勝利し中国が敗北することに賭けるのは誤り」だと述べ、韓国政府とマスコミから「内政干渉」という激しい反発を買っている。

 同社説はさらに、ケイ大使の発言は「事実ではないか。どこが行き過ぎで、どこが韓国を脅かしているというのか、どこが内政干渉なのか」としたうえで、「以前は(韓国が)中国と米国の間でバランスを取っていたが、今や片方に立って米国に賭けるのは急進的なギャンブラーの心理であり、非常に非理性的だ」と主張した。また「ここ数日間、韓国外交部と保守メディアがケイ大使に対して無礼な表現で怒りをあらわにしている」とし、「膨れ上がる野望と偏狭な現実的態度の間のアンバランスが原因で、韓国外交はプライドばかり高く反応が過剰なうえに、疑い深く、脆弱で非常に未熟なものになっている」と批判した。

 「環球時報」の元編集長で中国官営ジャーナリストの胡錫進氏も12日、自分のウィチャット(微信)チャンネルに掲載した文で、「韓国は現在、中国に対して世界で最も強く喧嘩を売っている」とし、「韓国は中国関連問題で『第2のオーストラリア』になったようだが、当のオーストラリアは対中関係を急速に改善している」と主張した。オーストラリアは2020年末、中国に新型コロナウイルスの起源を調査することを要求した後、中国から石炭や牛肉、ワイン、麦などの輸出を禁止されるなど、激しい軋轢(あつれき)を経験した。胡氏はさらに「対立は必ずそれ相応の反応を呼ぶものであることを彼ら(韓国人)はきちんと認識しなければならない」とし、「中国世論の反韓感情がさらに高まるよう刺激している」と主張した。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1095686.html韓国語原文入力:2023-06-13 19:43
訳H.J

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