原文入力:2011/10/06 22:48(1534字)
クォン・テホ記者
最大規模労働組織加勢で拡散…年齢帯も多様
特定団体が主導するのではなく…7日 ワシントンでもデモ
‘ウォール街を占領せよ’というデモが始まり19日目を迎えた5日(現地時間),大規模組織の労働組合と学生団体が加勢し、ニューヨーク、マンハッタンの南側 ウォール街のデモ人波が一気に1万人を越えた。これは700人余りが逮捕された先週末のデモ規模(3000人)をはるかに上回るものだ。
この日午後、米国の最大労組である産別労組総連盟(AFL-CIO),全国看護師連盟、ニューヨーク市教員労組、輸送労組の組合員、ボストン ノースイースタン大学とニューヨーク市立大学の学生たちがデモ隊が集まっている‘リバティープラザ公園’に駆けつけると、公園は足の踏み場もないほどにぎっしりと埋まった。
また、退役軍人、人権・反戦・環境・飢餓撲滅・同性愛、さらには捨て犬 養子縁組団体から瞑想団体に至るまでの市民が一堂に集まり巨大な波を作った。 彼らはこの日午後5時頃、ウォール街占領デモの代表スローガンである 「私たちは99%」、「ウォール街を占領せよ」というスローガンを叫び街頭行進を行った。
デモ参加人員が急激に増え、20代の青年が中心であったデモ隊は子供から60代の老人に至るまで年齢帯が多様化した。太鼓をたたき、ブブセラ(南アフリカ共和国の伝統楽器)を吹くなど デモの様子も格段に派手になった。前日までリバティープラザ周辺を緩く取り囲んでいた警察も歩道と車道の間にバリケードを細かく張り、デモ隊の車道進入を防ぐなど素早く動いていた。しかしデモは乳母車行列が行進に参加するほどに物理的衝突なしに平和に進行された。
大型労働団体の合流がこのデモをまた別の形態に変化させる可能性が見られるかがこの日の関心の焦点だった。方向性が曖昧で散漫だったウォール街占領デモに労働団体が主導勢力として浮上できるのかも注目された。しかし、リチャード トゥロムカ産別労組総連盟事務総長は「私たちは‘ウォールストリート デモ’を奪うのではなく支持するために来た」として、こういう観測に一線を画した。
‘怒り’燃え上がったが、外形的にはヒッピー文化とアナーキスト(無政府主義者)的指向が強い現在のデモの原形は簡単には変わりそうもない。むしろデモ隊の規模が大きくなってもこういう多様性が維持される可能性が現在のところより大きく見える。
‘ウォール街デモ’のメディア実務グループ メンバーであるフレッド テイクバーグ(39・映像製作者)は「今からが始まりだ。今後どのように進むのかは私たち自らが決める。特定団体や政派と結合するには構成員があまりにも多様で初めから不可能だ」と断言した。‘主義・主張が共和党よりは民主党側に近いので来年の大統領選挙でバラク・オバマ大統領を支持するのではないか’という問いに彼は「投票は各自がすること」とし「私たちは現システムを変えようということであって、誰がよりマシかを言っているわけではない」と話した。
6日には象徴性の高いワシントンで大規模デモが初めて開かれ関心を集めている。ホワイトハウス近隣の‘フリーダム プラザ’で開かれるデモは‘ウォール街占領デモ’と同じようにデモが終わった後にマクパーソン広場で一緒に野宿し長期闘争に入ることにした。
ニューヨーク/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S