原文入力:2011/06/20 21:19(1438字)
チョ・イルジュン記者
トリポリ空襲の時、子供2人など9人死亡
"武器誤作動 遺憾" …軍事介入 論難 激化
19日未明、リビアの首都トリポリに対する北大西洋条約機構(NATO)軍の空襲で子供2人を含む少なくとも9人の民間人が亡くなった。NATOは‘武器システム誤作動’が原因だとし、詳しい真相調査に着手したと<ロイター>通信など外信がいっせいに伝えた。
NATOのリビア作戦司令官 シャルル プシャル中将(カナダ)はこの日遅く声明を出し「攻撃目標物はカダフィ軍のミサイル基地だったが、(NATO空軍機の)ミサイル1発が目標物を捉えることができなかった」とし「罪のない民間人が命を失ったことを遺憾と考える」と明らかにした。彼は 「NATOは事件の真相を調査しており、武器システムが誤作動することがありうる」と付け加えた。
英国日刊<ガーディアン>はNATO調査官が19日夕、トリポリ空襲に出撃したフランス空軍操縦士らを相手に簡単な調査を行ったのに続き、飛行記録も検討していると伝えた。
リビア政府はこの日、トリポリ駐在外信記者らに空襲で崩れた建物残骸の下敷きになった遺体を収拾する現場と子供2人など5具の遺体が安置された病院を公開した。アプトゥラ ティオベイディ リビア外相は「NATOの空襲はトリポリ市民の精神を破壊しようとする哀れな試み」として「我々は指導者(ムアマル・カダフィ)とともに我々の土地に健在であり、(NATOの空襲を)絶対に忘れることも許すこともないだろう」と警告した。
反面、リビア反政府勢力の代表機構である過渡国家評議会のアブドラピド コカ スポークスマンは 「NATOの空襲にともなう民間人犠牲は遺憾」としつつも「軍事施設を民間人地域付近に配置したカダフィ政権に責任がある」とし、カダフィ政権を非難した。
NATOが去る3月、リビア内戦に介入した以後 誤爆論難が絶えなかったが、空襲で民間人死亡者が発生した事実を認めたことは今回が初めてだ。先立って18日にはNATO空軍機がリビア東部の石油輸出港 プレガでリビア反乱軍の軍用車両らを誤爆した事実を認めた。この日 リビア保健部は今までNATOの空襲で計856人の民間人が亡くなったと明らかにしたが、国際社会や民間団体の正確な集計はなされていない。
今回の誤爆にともなう民間人死亡でNATOのリビア軍事作戦にブレーキがかかるかは不明だ。しかしNATOのリビア事態介入の目標と強度に対する論議はさらに激化する可能性が高い。<ニューヨーク タイムズ>は19日「今回の誤爆事件は(バラク・オバマ行政府の)‘リビア軍事作戦’の焦点がなく劣悪な装備のヨーロッパ同盟国らに過度に寄り添っているという米国議会の批判を後押ししかねない」と指摘した。
リビア反乱軍もNATOによる空襲が自分たちに実質的な役に立たないとし不満を爆発させてきた。先週、中部ミスラタではトリポリ側に進撃したリビア反乱軍がカダフィ政府軍を狙ったナトー軍ヘリコプターの無差別空襲と警告ビラに反対に進路が詰まり郊外周辺へ後退する事態も起きた。
チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr
原文: 訳J.S