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7千万円払えば「永住の家」謳った米国のクルーズ船、燃料費高騰で運航中止

登録:2026-10-30 06:23 修正:2026-10-30 09:52
乗客約200人、カンボジアで青天の霹靂のような下船通告
28日(現地時間)、カンボジア南西部のシアヌークビル港に、米国企業ヴィラ・ビー・レジデンスの居住型クルーズ船「オデッセイ」が停泊している。同船は運営会社の資金難により運航が中断され、乗客約200人が船から下船を余儀なくされた=シアヌークビル/AFP・聯合ニュース

 「海上の家」を掲げて世界一周の航海に出た米国のクルーズ船が、燃料費の高騰などによる資金難を理由に、カンボジアで運航を中止した。船上で長期滞在を予定していた乗客約200人は、突然下船せざるを得なくなった。

 AP通信やAFP通信などの28日(現地時間)付報道によると、米国フロリダ州に拠点を置くクルーズ船運営会社「ヴィラ・ビー・レジデンス」は前日に声明を発表し、クルーズ船「ヴィラ・ビー・オデッセイ」の運航を中止すると述べた。

 カンボジア南西部、タイ湾沿岸のプレアシアヌーク州当局によると、オデッセイは23日、州都であり港湾都市でもあるシアヌークビルに到着した。その後、乗客らは7時間以内に荷物をまとめて下船するよう通告を受けた。当時、船には乗客203人と乗組員156人が乗船していた。下船した乗客のうち一部は航空便で出国し、残りはシアヌークビルに滞在している。

 オデッセイは2024年10月、北アイルランドのベルファストから7大陸を巡る3年6カ月に及ぶ世界一周航海を開始した。運営会社は「オデッセイをあなたの永住の家にしてください」と宣伝し、客室の長期居住権を販売または賃貸していた。永住権は約13万〜44万ドル(約2000〜6900万円)で、客室の種類や人数に応じて月額2000〜1万ドルの費用が別途かかる。乗客203人の多くは米国人で、退職者やリモートワーカーが多かった。一部は船上居住費用を捻出するために不動産を処分したという。

 運営会社は、これ以上運営損失を賄うことが困難になったため、乗客に下船を求めたと説明した。米国・イスラエル対イランの戦争によりホルムズ海峡での航行が制限され、燃料費が急騰したというのだ。客室1室あたりの月平均燃料費は1800ドルだったが、アジアの一部地域では6000〜8000ドルの水準まで跳ね上がった。同社は航行速度を落とし、港での滞在時間を延ばして燃料使用量を減らそうとしたが、急増した費用を相殺できなかったという。さらに、今後60日間にわたり、構造調整と資本増強を推進すると同時に、船内に滞在する乗客や乗組員、従業員への支援に注力すると付け加えた。

 船を降りた乗客たちは、会社からの十分な支援なしに自ら宿泊先を手配しなければならなかったと語った。一部の乗客は、最近、会社が燃料費などを理由に追加負担金を繰り返し要求したことや、航路変更やインターネット接続の不具合、食事の質の低下などが続いたため、すでに船を離れていた。米国カリフォルニア州出身の乗客キャロル・ラーソンさんはAFP通信に、「責任の多くはトランプ大統領にあると思うが、財務運営も適切に行われていなかったようだ」とし、「それでも今回の旅は十分に価値があり、居住型クルーズという実験の一部になれたことは本当に幸運だった」と語った。

イ・ウヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1284793.html韓国語原文入力:2026-10-29 18:50
訳H.J

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