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【ルポ】ゴミの片づけから料理まで… 「働きぶり」で競い合う中国のロボット運動会

100メートル9秒39、ボルトの記録9秒58を上回る 
デモンストレーション競技の立ち高跳びで2メートル88を記録
23日、中国・22日、中国・北京の国家スピードスケート館で開かれた「2026世界人型ロボット運動会」の開会式で、ヒューマノイドロボットたちが一列に並んでいる=北京/EPA・聯合ニュース

 23日、中国・北京の国家スピードスケート館の南側エリア。65番のロボットが、大きな段ボール箱やファイルラック、ゴミ箱がランダムに積み上げられているものをゆっくりと片付けていた。まず、移動の邪魔になる椅子を押して移動させ、ファイルラックを持ち上げた。すると、ロボットの腕からファイルラックが再び床に落ちてしまった。10分余りが経過しても、オフィスの片付けは終わらなかった。北側のエリアでは、ロボットたちが飲食店の従業員に変身していた。車輪付きのヒューマノイドロボットたちは、コーヒーマシンや電子レンジ、食品保管庫がある厨房で働き始めた。食品保管庫にあるパンを取り出し、電子レンジで温め、コーヒーを淹れて所定の位置に置いた。131番のロボットはこの作業を15分33秒でこなした。

 前日開幕した「第2回世界人型(ヒューマノイド)ロボット運動会」で、昨年よりもさらに注目を集めているのは「働く能力」だ。速く走ったり高く跳んだりする能力だけでなく、物を正確に認識し、必要なだけの力で掴み、様々な作業を順序通りに完了できるかを競う種目が注目を集めた。

 26日までの5日間開催される今回の大会には、16カ国から666チーム、ロボット2056台が出場し、51種目で1301回の競技が行われる。第1回大会より参加チームは2.4倍、種目は2倍に増えた。運動会組織委員会は、「シナリオ(状況)競技を、単なる単一動作の試験ではなく、実際の業務フロー全体を遂行する方式で設計した」と説明する。ロボットの「目と脳、手」がどれほど有機的に連携されるのかを審査対象にすることをめざしている。主催側はこれについて、ロボットが単に「動くもの」から実際に「役に立つもの」へと進むための試験だと説明した。

 今年、実際の生活・産業業務を競う「シナリオ競技」は、昨年の6種目から21種目に増えた。家の掃除、ホテルサービス、産業生産、緊急救助、図書管理、小売、事務、公園管理、電気自動車(EV)の充電など9分野を対象とした。この日、飲料の製造・販売と緊急事態への対応を競う決勝戦が行われ、EV充電競技も開催された。また、精密作業を競う「器用な手」の競技では、電動工具の組み立てや粉末の計量、ブロックの積み上げ、ピンセットで豆をつまむなどの種目が行われた。

 試験は競技場の外へと広がった。今年の6つのシナリオ競技は、実際の環境で行われた。ホテルサービス・ロボットは、ホテルの客室で寝具を整え、ゴミを片付け、備品を補充した。図書整理ロボットは学校の図書館で、家事サービスロボットは実際の居住環境を再現した空間で競技を行った。北京市当局は「シミュレーションで可能性を試すだけでなく、実際の職場で発生する様々な要因に対応できるかを確認するため」と説明した。

北京の国家スピードスケート館で、ロボットがオフィスを整理する競技を行っている=イ・ジョンヨン特派員//ハンギョレ新聞社

 ロボットは、不正確で不確実な現実世界という試験台に立たされた。いつも同じ場所にある電源コードではなく、無造作に置かれたコードを充電器に差し込み、一つ動かすと全体が乱れてしまう物品を順番に移動させなければならない。刻一刻と変化する環境に合わせてロボットの手の位置を再調整し、力を調節し、失敗した後でも人の操作なしに再び作業を進められるかどうかが、職場投入の前提条件であるからだ。ロイター通信は「今大会の真の試験は、現実世界の些細な不完全さの中であらわれる」と報じた。

 特に今年の運動会では、ロボットが自ら動く自動化の基準が引き上げられた。技術提携先であるファーウェイ(華為技術)によると、今回の大会では全競技の40%以上が完全自動方式を求めている。シナリオ競技も、完全自動方式で遂行すれば得点が100%認められるが、遠隔操作を利用すると加重係数が0.5に下がる。この日行われた「賢い手」部門の木製ブロック積み上げ競技は、微細な動作の完全自動化がいかに難しいかを浮き彫りにした。一度に4チームが競い合ったが、ほとんどのチームが、人間がロボットのすぐ横で動作認識センサーを装着し、手を操作していた。人間が介入したにもかかわらず、成功率は高くなかった。競技が始まってから、横に置かれていたブロック2つを縦に立てるのに約5分かかるケースもあった。

 伝統的な運動会の種目である徒競走やサッカーなどの実力は、この1年間で著しく向上した。前日の100メートル予選で「天工ウルトラ」は9秒39を記録した。昨年の優勝記録である21秒50を2倍以上短縮し、人間の世界記録であるウサイン・ボルトの9秒58を0.19秒上回った。立ち高跳びのデモンストレーション競技では、2.8843メートルを記録し、人間の記録である2.45メートルを40センチ以上上回った。7対7で対戦したサッカーのデモンストレーション競技では、ロボット14台が完全自動方式でボールと周囲の状況を認識しながらプレーした。体のぶつかり合いの末に転倒したり、空(くう)を蹴ったりする姿も見られたが、その多くは数秒以内に自力で立ち上がり、再び試合に戻った。昨年、ボールの周りに群がって絡み合ったり立ち止まったりしていたことに比べると、移動・判断・回復能力が大幅に改善された。

 100メートルを9秒台で走るほどロボットの「体」が進化しただけに、「頭脳」もそれに追いつけるかどうかが次の試金石となる。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学AI研究所の主任科学者であるトビー・ウォルシュ教授は、新華社通信に対し、中国のロボットの急速な機械的発展を評価しつつも、「最大の疑問は依然として『頭脳』だ。こうしたロボットを制御するAIにおいても、同様の発展が見られるだろうか」と述べた。宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)の創業者である王興興氏も20日、現実世界を理解し行動を決定するAIモデルを、ヒューマノイドの最大のボトルネックとして挙げた。見知らぬ環境でも、別途の訓練なしに人の指示だけで約80%の作業を処理できるようになるまでには、長くは10年かかると見通した。

23日、中国・北京の国家スピードスケート館で、ヒューマノイドロボットが料理を温めたり、飲み物を用意したりする競技を行っている=イ・ジョンヨン特派員//ハンギョレ新聞社
北京/イ・ジョンヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1274210.html韓国語原文入力:2026-08-23 18:40
訳H.J

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