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米コロンビア大学「反戦デモ」学生が学生部長室の建物を占拠

登録:2024-05-01 08:33 修正:2024-05-01 09:18
ガザ地区虐殺やめるよう求め座り込み中の学生 
大学当局側の「大量停学」着手に反発…建物占拠
29日(現地時間)、米テキサス大学オースティン校で逮捕された座り込み参加者を乗せた警察車両の行く手を阻んだ学生たちに向かって、警察が催涙ガスを撒いている=オースティン/ロイター・聯合ニュース

 米国の数十の大学を席巻しているテント座り込みの震源地であるコロンビア大学の当局は、座り込みの解散を拒否する学生たちに対する大量停学手続きに着手した。デモに参加する学生たちはこれに対抗して学内の建物を占拠し、事態は激化しつつある。

 コロンビア大学は29日(現地時間)、この日午後2時までに学内の中央広場の座り込み現場を撤去せよとの要求を拒否した学生たちに対する停学手続きを開始したと発表した。コロンビア大学は4月18日に警察を引き入れ、ガザ戦争局面における同大学のイスラエルや軍需企業に対する投資の撤回を要求して座り込みをおこなっていた108人の学生を逮捕させ、大学生の全国的な反発を触発した。

 大学当局が停学手続きに着手したことに対し、デモ参加学生たちは30日未明、学内の建物を奇襲占拠した。デモを組織した学生団体はインスタグラムで、コロンビア大学がイスラエル企業などからの財政支援を中止するまで建物にとどまる計画であることを表明した。デモ隊はこの日0時35分ごろ、「パレスチナ解放」を叫びながらキャンパスの近くを行進している途中、学生部長室のある「ハミルトンホール」を占拠した。

 この日は、当局側の解散要求により警察がキャンパスに押し寄せてくることが予想されたため、緊張が高まっていた。150人あまりの参加者は当局の解散要求をめぐって行われた投票で、圧倒的多数で座り込みの継続を決議した。その直後、警察が再び鎮圧に来る可能性があるとのうわさが広まり、参加者を守るために数百人の学生が座り込み現場を取り囲んだ。報道によると、10人あまりの教授も、学生たちの表現の自由を守らなければならないとして現場周辺を守った。

 コロンビア大学は、5月15日の卒業式の前に座り込みテントを撤去する方針を固めたという。政界は共和党を中心として、ミノーシュ・シャフィク学長に「反ユダヤ主義」を扇動する座り込み現場を直ちに撤去するよう迫っている。だが、座り込み参加者の中にはユダヤ人学生もおり、学生の主張の要は反ユダヤ主義ではなく「虐殺を止めること」と「大学と米国の共犯行為の中止」だとの強い反論が提起されていることから、学校当局の苦心が続いている。

 AP通信によると、テキサス大学オースティン校ではこの日、警察が座り込みのテントを再び設置した約50人の学生を逮捕した。この日までに逮捕された学生の数は、全米で1千人に迫っている。

 ポリティコの報道によると、米政府に所属する20人あまりの弁護士らが、イスラエル軍のガザ地区攻撃は米国製の兵器の提供に関する米国法と国際人権法に違反しているとして、バイデン政権に兵器提供の中止を求める書簡を準備しているという。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1138834.html韓国語原文入力:2024-04-30 22:12
訳D.K

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