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ロシア、「韓国の対ロ独自制裁は『非友好的』措置…両国関係に否定的影響」

登録:2024-04-04 01:17 修正:2024-04-04 07:20
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2日(現地時間)、モスクワのクレムリンでセルビアの映画監督エミール・クストリッツァと面会している/AP・聯合ニュース

 ロシア政府は、韓国政府が初めて行ったロシアに対する独自制裁について「非友好的な措置」であり、「両国関係に否定的な影響を及ぼすだろう」と述べた。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は3日(現地時間)の報道ブリーフィングで、「韓国政府がロシアの市民、船舶、機関を一方的に制裁したことは非友好的な措置」だとし、「非常に遺憾」だと語った。タス通信が報道した。同氏はまた「今回の措置は韓ロ両国の関係に否定的な影響を及ぼすだろう」とし、ロシアもこれに相応する対応を取ると警告した。

 韓国政府は前日の2日、情報技術(IT)人材などの北朝鮮労働者のロシアへの送り出しに関与したと疑われるロシアの2つの機関と2人の個人、朝ロ間の軍需物資輸送に関与したと疑われるロシアの2隻の船舶を独自に制裁することを発表した。制裁内容の骨子は、制裁対象に指定された船舶は、船長が韓国の管理庁から入港許可を受けなければ韓国の港湾には入港できず、また制裁対象の個人や機関と金融取引や外国為替取引を行うためには、それぞれ金融委員会または韓国銀行総裁の事前許可が必要となる、というもの。韓国がロシアの船舶、機関、個人に対して独自制裁を行うのは初めて。この制裁は、ロシアが先月28日に国連の北朝鮮制裁委員会専門家パネルの任期の延長案に反対票を投じたことに対する対応の観点からのものと解釈された。

 国連安全保障理事会(安保理)決議は、すべての国連加盟国に北朝鮮との武器取引などの軍事協力をしないことを求めるとともに、自国に滞在している北朝鮮労働者をすべて北朝鮮に帰すことを要求している。

 ザハロワ報道官はまた、北朝鮮とロシアは国連安保理決議と国際法に則り、韓国の安保を害さない範囲で関係を発展させているとし、軍需物資取引疑惑を否定した。同氏は「韓ロ関係は米国の後援を受ける韓国の過ちにより、すでに深刻な危機に陥っている」とし、「我々は朝鮮半島の複雑な問題を制裁と圧力という非効果的な方法で解決しようと試みる韓国に失望した」と批判した。

 同氏はまた「我々は韓国がこのような非生産的な態度を再考し、すべての関係当事国の合法的な懸念を考慮して、改めて政治的、外交的な共同の解決手段を模索するよう求める」と語った。さらに「朝ロ協力に神経質な反応を示す米国などの西側が怪物のような計画に韓国を利用しており、韓国は米国の影響力から自らを保護する十分な免疫力を持っていないようだ」とし、「彼らは自らに害を及ぼす行動を取っている」と付け加えた。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1135145.html韓国語原文入力:2024-04-03 20:47
訳D.K

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