ウクライナ北部の国境を越えてロシア西部地域を攻撃している反ロシア民兵組織が、ロシア兵数人を捕らえたことを明らかにした。
ウラジーミル・プーチン政権に反対するロシア人によって構成された「ロシア義勇軍団」(RVC)は4日(現地時間)、捕虜のロシア兵を今後ウクライナに移送し、捕虜交換にすることをテレグラムの動画声明を通じて明らかにした。同日、ロイター通信などが報じた。1分26秒の動画には12人ほどとみられるロシア兵が登場する。そのうち2人は病院のベッドに横たわっている。ロシア義勇軍団は、テレグラムのメッセージを通じて「予想通り(ベルゴロド州知事の)グラドコフは、ロシア兵を連れに来なかった」としたうえで、政府や軍人は「彼らの運命に関心がない」と述べた。
ロシア義勇軍団はロシア兵捕虜をウクライナ側に引き渡し、捕虜交換をするという立場だ。ロシア軍とウクライナ軍は定期的に捕虜交換を行っている。
これに先立ち、ベルゴロドのロシア義勇軍団は、ロシア兵2人を捕虜にしたと公開し、グラドコフ州知事が対話に乗りだす場合、捕らえたロシア兵を引き渡すと明らかにした。グラドコフ州知事も、兵士が生きているのであればロシア義勇軍団と接触しうると述べた。だが、この日ロシア義勇軍団が公開した動画を見る限りでは、会談は実現しなかったものとみられる。