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米、機密大量流出の疑いで州軍一等兵を逮捕…チャットルームから流出

登録:2023-04-14 09:16 修正:2023-04-14 12:02
13日、米マサチューセッツ州ノース・ダイトンの国防総省機密文書流出の容疑者の逮捕現場近くで、警察が警戒に当たっている=ノース・ダイトン/AP・聯合ニュース

 韓国国家安保室での話を盗聴したという内容が含まれた文書をはじめ、米国防総省の機密文書流出の疑いで米国の州防衛軍の一等兵が逮捕された。

 メリック・ガーランド米司法長官は13日(現地時間)、機密文書を大量に流出させた疑いでマサチューセッツ州防衛軍の空軍所属のジャック・テシェイラ一等兵(21)を逮捕したと発表した。ガーランド長官は記者会見で「本日早めの午後、連邦捜査局の要員がテシェイラを衝突なく逮捕した」として「国家安保に関する機密情報を許可なく持ち出し、所持、流布した疑いで取り調べている」と述べた。

 連邦捜査局(FBI)要員らはこの日、マサチューセッツ州ノース・ダイトンにあるテシェイラ氏の自宅で本人を逮捕し、機密文書持ち出しおよび流布の経緯を調べている。テシェイラ氏は所属部隊の情報担当部署で働いてきた。

 これに先立ち、ニューヨーク・タイムズはテシェイラ氏がゲーマーのチャットアプリのディスコードに「サーグ・シェーカー・セントラル」という名前で作ったチャットルームで、機密文書を初めて流したことが把握されたと報じた。テシェイラは銃器に関心が高い20~30人が加入したチャットルームの「ルーム長」として活動し、数カ月前から数百ページにのぼる機密をここに載せたことが把握されている。この過程で、相当部分がチャットルーム外に流出しテレグラムやツイッターなどを通じて広がった。

 テシェイラ氏の機密流出の動機は、内部告発や不満表出というよりは、自己顕示という推定が出ている。ワシントン・ポストは先に、機密を流した者はディスコードのチャットルームを運営している軍人だと指摘し、彼が10代の少年たちに「機密情報に接近できるセキュリティ施設で働いている」と話し自分が持っている情報を自慢したと報じた。同紙は、彼が最初は機密内容をタイプライターで打って公開し、後には文書を写真に撮ってアップし、流出する機密量が日を追うごとに増えていったと伝えた。テシェイラ氏は、世の中が回っている背景は大衆が考えるものとは違うという点を見せてあげるとして、少年たちに機密内容を見せたという。

 チャットルームの参加者たちは、テシェイラ氏が載せた機密内容と関連したことが実際に発生するのを見て、彼の能力を崇めるようになったという。また、銃器に関心が高いチャットルームの参加者たちに自分の射撃場面の動画を見せ、一種の偶像のように思われていたという。テシェイラ氏は7日、機密流出に対する報道が出始めると、望まないことが起きたと当惑しながらチャットルームの参加者たちに「私に関連する情報を消してほしい」と要請したという。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1087872.html韓国語原文入力:2023-04-140 8:33
訳C.M

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