韓国の経済規模が少子高齢化のために30年後にはインドネシアやナイジェリアなどの人口大国に抜かれ、世界15位圏外に押し出されるという見通しが出た。
米国の投資銀行ゴールドマンサックスは、6日(現地時間)に発表した経済展望報告書「2027年への道」で、韓国の経済成長率が2020年代の2%から2040年代には0.8%に下がり、60年代には-0.1%、2070年代には-0.2%に下落するとし、このように予測した。成長率がマイナスに下がる国は、分析対象34カ国のうち韓国だけだった。
このため、韓国の経済規模は今年の世界12位から2050年には15位圏外に下がり、代わりにインドネシア、エジプト、サウジアラビアなどが15位圏内に新たに進入するとみられる。また、2075年になれば、韓国の経済規模はフィリピン、マレーシア、パキスタン、バングラデシュなどのアジア諸国よりも小さくなると予想した。
ただ、韓国の1人当たりの実質国内総生産(GDP)は2075年に10万1800ドルとなり、米国(13万2200ドル)よりは低いが、欧州(10万4300ドル)と同等となり、日本(8万7600ドル)より多くなると予想している。
中国は2035年に米国を抜いて世界最大の経済大国になるだろうとの予想だ。ゴールドマンサックスは「中国の国内総生産(GDP)は2000年には米国の12%だったが、現在は80%水準に拡大した」と述べた。しかしこのような予測は、当初2025年には米国を追い越すと言っていた2011年の予測よりは10年遅れたものだ。現在、経済規模で世界5位の人口大国であるインドは、2050年に米国に次ぐ3位に上がり、2075年には米国まで抜いて世界2位になると予想された。
他の発展途上国の躍進も目立つと展望されている。2050年にはインドネシア(4位)、エジプト(12位)、ナイジェリア(15位)が15位圏に名を連ね、2075年には世界1位の中国、2位のインドに次いで、インドネシア、ナイジェリア、パキスタン、エジプト、ブラジルが順に4~8位に記録され、フィリピンも14位になると予想された。
2075年にも世界経済規模15位圏に残る富裕国は、米国(3位)、ドイツ(9位)、英国(10位)、日本(12位)、フランス(15位)にとどまるとの予測だ。