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[北京五輪]STで金逃したハンガリー選手「チャンピオンになりそこね…大変な1日」

登録:2022-02-09 03:33 修正:2022-02-11 08:11
自身のインスタグラムにコメント 
「その他にできることはなかった」 
「我が友、任子威、おめでとう」
7日夕、北京の首都体育館で行われた男子ショートトラック1000メートル決勝で、ゴール1位で通過したハンガリー選手リュウ・シャオリン・サンドルが、ビデオ判定中に手を合わせて見守っている=北京/ロイター・聯合ニュース

 北京冬季五輪男子ショートトラック1000メートル決勝で、1位でゴールを通過したものの、ファウルで失格処分となったハンガリー選手が「五輪チャンピオンになりそこねた日、大変な1日だった」と感想を述べた。

 ハンガリー選手のリュウ・シャオリン・サンドルは7日午後、中国北京の首都体育館で行われたショートトラック男子1000メートル決勝で、1位でゴールを通過した。この日の決勝では3人の中国選手と2人のハンガリー選手が対決し、リュウは最後の1周で接戦の末、中国の任子威を抜いて1位でゴールした。

 リュウはしばらく優勝の喜びを味わっていたが、まもなく審判陣のビデオ判定が始まると表情が固くなった。彼が両手を合わせて祈る場面がカメラに捉えられている。

 結局、審判陣はリュウに「イエローカード」の失格判定を下し、金メダルは中国の任子威に、銀メダルは中国の李文竜の手に渡った。銅メダルはリュウの弟であるハンガリーのリュウ・シャオアンが手にした。

 ハンガリー代表チームは国際スケート連盟(ISU)に異議を申し立てた一方、リュウ・シャオリン・サンドルは競技後、本人のインスタグラムに淡々と感想を記した。リュウは「この4年間、そして2005年にスケートを始めて以来、精神的にも肉体的にもつらいトレーニングを積んできた。みなさんの望む結果が得られず、申し訳ない」と述べた。そして「大変な1日だった。すべてを注いできたし、その他にできることはなかっただろう」とし「ショートトラックは美しいスポーツで、私はショートトラックが好きだ。我が友人である任子威におめでとうと伝えたい」と述べた。

 ハンガリーの有力メディア「Magyar Nemzet」はこの日、任子威がリュウを手で押す写真を掲載し、「批判の余地のあるとんでもない決定だった」と伝えた。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1030162.html韓国語原文入力:2022-02-08 09:58
訳D.K
リュウ・シャオリン・サンドル選手が感想を記した彼のインスタグラム=インスタグラムより//ハンギョレ新聞社

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