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大韓体育会、ショートトラックの不公正判定に強硬対応…スポーツ仲裁裁判所に提訴

登録:2022-02-08 09:46 修正:2022-02-08 12:46
五輪選手団長、午前10時に緊急記者会見 
五輪期間中のCAS提訴は18年ぶり
韓国ショートトラック代表チームのファン・デホンが7日、2022北京冬季五輪ショートトラック男子1000メートル準決勝1組で力走している=北京/聯合ニュース

 大韓体育会がショートトラックの不公正判定に対し、強硬姿勢を取ることを決めた。

 大韓体育会は8日未明、報道資料を通じて「7日に北京首都体育館で行われたショートトラック男子1000メートル準決勝の不公正判定について、8日午前10時、2022北京冬季五輪メインメディアセンターで緊急記者会見を開き、国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する予定」と発表した。選手団は午前の記者会見で、「今回の判定の不当さを公式化することで、国際スケート界とスポーツ界でわが選手たちが悔しい思いをすることが再発しないよう最善を尽くす計画」だと表明する予定だ。

 韓国は7日に行われたショートトラック男子1000メートル準決勝で、ファン・デホン(江原道庁)とイ・ジュンソ(韓国体育大)が組1位と2位で決勝ラインを通過したが、レーン変更の際に反則をしたという理由で失格となった。決勝戦でもハンガリー選手が1位で決勝点を通過したが、やはり失格となり、中国選手が金メダル、銀メダルを獲得した。

 大韓体育会は「今回の提訴決定は、これまで血と汗を流して努力してきた韓国選手と、国内で沸き立っている不公正判定に対する国民の感情、審判の判定が国際スポーツ界の支持を得られず不公正で透明でない国際連盟と国際審判との関係も総合的に考慮し、提訴を決定した」と説明した。これに先立ち、選手団はショートトラック1000メートル準決勝が終わった直後、審判委員長に強く抗議し、国際スケート競技連盟(ISU)と国際オリンピック委員会(IOC)に抗議書簡を発送したという。

 韓国が五輪期間に国際スポーツ仲裁裁判所に提訴するのは、2004年のアテネ五輪の体操でのヤン・テヨン事件以来18年ぶりのことだ。当時、ヤン・テヨンは体操個人総合で審判の誤った判定により平行棒の演技で0.1点の加算点を損ない、金メダルを逃した。国際スポーツ仲裁裁判所の仲裁結果は「審判のミスによる誤審の結果は、翻す対象ではない」とされた。

キム・ヤンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sportstemp/1030157.html韓国語原文入力:2022-02-08 07:46
訳C.M

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