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欧州医薬品庁の高位関係者「AZワクチンと血栓、関連性ある」

登録:2021-04-07 02:41 修正:2021-04-07 09:55
高位関係者、メディアのインタビューで明かす 
先月18日には「関連性ない」
アストラゼネカ社のコロナワクチンを注射器に注入している/ロイター・聯合ニュース

 欧州医薬品庁(EMA)の高位関係者が、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンと血栓(血液凝固)とは関連性があると語った。先月中旬には、EMAは同ワクチンと血栓に「関連性はない」と発表していた。

 6日(現地時間)、EMAのワクチン戦略担当者マルコ・カバレリ氏は、イタリアの日刊紙「イル・メサジェロ」のインタビューで「アストラゼネのカワクチンと、非常に稀に報告される特異な血栓症との因果関係はないというのがますます難しくなっている」とし「私の意見では(この症状が)ワクチンと関連があるということは明らかだ」と述べた。同氏は「数時間以内に我々はその関連性を語るだろう」とし「しかし我々は、こうしたことがいかにして起きるのか、理解しなければならない」と付け加えた。ワクチンと血栓現象にどのようなつながりがあるのかは分からないが、関連性があることだけは確かだというのだ。

 欧州連合(EU)でワクチン評価と承認を担う機関の高位関係者が同ワクチンと血栓の関連性を認めたことから、波紋が予想される。EMAは、血栓が生じる副作用に対する懸念により、複数の国がアストラゼネカのワクチンの接種を中断したため、独自の検討を行い、先月18日に「ワクチンと血栓の間には、全般的に関連性はない」と明らかにしていた。ただし、この時もEMAは「血小板の減少に関連する非常に珍しい血栓現象と関係がある可能性はある」と明らかにしていた。同ワクチンが血栓と関連性がある可能性を残したわけだ。

 しかし、EMAはこのインタビュー記事が出てまもなく、血栓の事例に対する結論に至らなかったと明らかにした。EMAの報道担当者はロイター通信に、EMAの安全性委員会はまだ結論に達しておらず、7日または8日に検討が終わり次第発表する予定だと述べた。

 一方、アストラゼネカのワクチンを擁護していた英国も最近、血栓の副作用に対する憂慮により、30歳以下の若者層に対する同ワクチンの接種を制限することを考慮しているという。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/989919.html韓国語原文入力:2021-04-06 20:53
訳D.K

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