文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領は23日(以下現地時間)に開かれた首脳会談で、韓米自由貿易協定(FTA)など経済分野の協力強化も再確認した。トランプ大統領は「両国間の貿易交渉でも我々は非常に多くの部分で進展を見、今は完成させた状態で6カ月間進められている」と述べた。これに対して文大統領は、「経済的な面においても韓米FTAの改正交渉が成功裏に終わり、多くの韓国企業が米国への投資を増やしている」と答えた。
今回の文大統領の訪米に合わせて、政府はトランプ政権成立後はじめて11兆5千億ウォン(約1兆円)規模の米国産液化天然ガス(LNG)を追加輸入する長期売買契約を締結してもいる。また、現代自動車はニューヨークで米国の自動車部品メーカー「アプティブ」と自動運転技術を共同研究する40億ドル規模の合弁会社を設立することを発表した。再選に挑戦するトランプ大統領に対し、彼の公約だったFTA再交渉の成果を確認させ、米国に巨額を投資するという「贈り物」を贈ったかたちだ。
このような理由から、米ニューヨークのインターコンチネンタル・バークレーホテルで開かれたこの日の首脳会談には、安保分野のほか、経済省庁の閣僚たちも数多く出席した。米国側からはマイク・ポンペオ国務長官とともにスティーブン・ムニューシン財務長官やウィルバー・ロス商務長官が、韓国からも産業通商資源部のソン・ユンモ長官、キム・サンジョ政策室長らが出席した。45分の予定だった会談は1時間5分にわたって行われた。
一方、トランプ大統領は、国連総会期間中に開かれた多くの首脳会談で、ノーベル平和賞に対する強いこだわりを重ねて表明した。トランプ大統領は、パキスタンのカーン首相との首脳会談に先立ち、ある記者が「(インド・パキスタン紛争地域の)カシミール問題を解決すれば、あなたは確実にノーベル賞をもらう資格がある」と言うと、「私は様々な面でノーベル賞をもらうだろう」と答えた。彼はこれまで、朝米関係の改善などを成果として誇りながら、ノーベル平和賞への意欲を公然と明らかにしてきている。