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米関税の影響にも、9月の韓国自動車輸出16.8%増加…「エコカー需要増の影響」

登録:2025-10-20 19:40 修正:2025-10-21 08:15
京畿道平沢港に輸出用車両が並んでいる/聯合ニュース

 先月、電気自動車(EV)やハイブリッド車をはじめとする韓国製エコカーの輸出が初めて9万台を超えた。欧州を中心に炭素排出などの環境規制が強化され、EVの需要が増加したことが主な要因として挙げられる。関税などの影響で対米輸出は減少傾向を見せたが、欧州・アジア地域への輸出好調が続き、韓国の自動車輸出額は前年同月比16.8%増加した。

 産業通商資源部が20日に発表した「2025年9月の自動車産業動向」によると、先月のエコカー輸出台数は9万496台で、前年同月比47.5%増加したと集計された。車種別ではハイブリッドが5万7824台(+55.7%)、EVが2万9288台(+38.9%)、プラグインハイブリッド3384台(+8.6%)で、いずれも増加傾向を示した。

 特にEVの輸出は、6月に反騰して以来4カ月連続で前年同月比で増加を示した。1~9月の累積EV輸出台数は20万205台を記録し、前年同期に比べ増加(0.2%)に転換した。産業通商資源部は「炭素排出基準など環境規制が強まる欧州を中心に、EVの需要が増えている傾向」だとし「起亜のEV3や現代自動車のキャスパー・エレクトリックなどの小型モデルがEVの輸出好調をけん引している」と説明した。

 エコカーの内需販売も増加した。先月のEVの内需販売台数は2万8760台で、前年同月比134.8%増加し、月間の過去最大値を更新した。今年9月までのEVの累積内需販売台数は、前年同期比57.5%増の16万9712台を記録し、年間内需販売台数の最大値を上回った。年度別EVの韓国国内販売台数は2022年と2023年に15万8千台、昨年は14万2千台だった。このほか、同期間にハイブリッドとプラグインハイブリッドの内需販売台数はそれぞれ24.4%、83.3%増加した。

 産業通商資源部は「内需販売の増加にはテスラのモデルであるYジュニパーなど新車発売の効果が大きかった」とし「EVの車種と車級構成が多角化した点も内需販売を引き上げた」と説明した。

 先月の韓国の自動車輸出額は64億500万ドルで、前年同月比16.8%増加し、9月では過去最高値を記録した。1~9月の累積輸出額も540億8300万ドルで過去最高の輸出額を達成した。欧州、アジア地域への輸出好調が持続し、6月から増加傾向を維持したためだ。欧州連合(EU)9億5800万ドル、その他欧州7億2千万ドル、アジア8億2300万ドルで前年同期比でそれぞれ52.8%、81.2%、62.3%増加した。

 一方、米国を含む北米への輸出は一部減少した。先月の対米自動車輸出額は23億7800万ドルで、昨年9月より7.5%減少した。米国の自動車輸出額の減少は、米国の自動車関税25%に加え、昨年末から現地生産が増えたためと分析される。

 ただし、年末には対米自動車輸出の減少幅が縮小する可能性も提起されている。産業通商資源部の関係者は「操業日数の減少により生産量が減少する10月以降、年末には現地生産が対米自動車輸出に及ぼす影響が前年比で相対的に小さい可能性がある」とし、「ベース効果で対米輸出量が今後増加傾向に転じる可能性も排除できない」と説明した。実際、9月の対米自動車輸出額の1年間の減少幅は先月(15.2%)より7.7%減少しており、8月には前月比で10%減少したが、9月には13.4%増加し増加傾向に転じた。

ユ・ハヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1224340.html韓国語原文入力:2025-10-20 15:24
訳J.S

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