今後約50年の間に世界の人口は25%増え、韓国は31%減少するという統計が出た。これにより世界で韓国の人口順位は30ランク下がる見通しだ。2072年になると、韓国は生産年齢人口が幼少年や高齢者などを扶養する負担の水準が世界で3位に達することも予想された。
23日、韓国統計庁が発表した「2022年基準の将来人口推計を反映した世界と韓国の人口現況および展望」によれば、今年81億6千万人と推定される世界人口は、48年後の2072年には102億2千万人に達するとの見通し。今年に比べて25.2%増えることになる。一方、韓国の人口は今年の5200万人から減少し続け、2072年には3600万人に、今年に比べて30.8%減少すると予想された。世界の人口は国連の世界人口展望を、韓国の人口は統計庁の将来人口推計を活用した展望値だ。
世界の人口は増え、韓国の人口は減少することから、世界の人口に韓国が占める割合は急速に減少する予定だ。1970年には世界の人口に韓国の人口が占める割合は0.9%だったが、今年の0.6%を経て、2072年には0.4%まで縮小することになる。
世界で韓国の人口順位は今年の29位から2072年には59位に下がる見通しだ。韓国と北朝鮮を合わせた人口(2024年7800万人→2072年5900万人)の順位も、今年の20位から2072年には40位に下がることになる。今年2600万人の北朝鮮の人口は2032年までは増加するが、その後は減少に転じ2072年には2300万人に減ると予想される。
人口の変化とともに人口構造にも大きな変化が予想される。世界的に今年の幼少年(15歳未満)人口の割合は24.7%で、生産年齢人口(15~64歳)は65.1%、高齢者人口(65歳以上)は10.2%と推定される。ところが2072年になると、幼少年人口の割合は18.2%に、生産年齢人口は61.5%に減る見通しだ。逆に高齢者人口は10.1ポイント増え、20.3%を占めることになる。すべての大陸で幼少年人口の構成比は小さくなり、高齢者人口の構成比は大きくなる。
韓国はこのような変化がさらに急激にあらわれる。今年の韓国の人口のうち、幼少年人口は10.6%、生産年齢人口は70.2%、高齢者人口は19.2%だ。その後2072年になれば幼少年人口の割合は6.6%、生産年齢人口の割合は45.8%で、今年に比べ24.4ポイントも減少することになる。一方、高齢者人口の構成比は28.5ポイント増え、47.7%へと拡大する。2072年には韓国の人口の半分が65歳以上になるわけだ。
このような変化は、社会の扶養負担の増加につながる。世界の総扶養比(生産年齢人口100人が扶養しなければならない幼少年人口と高齢者人口)は2024年の53.7人から2072年には62.7人へと1.2倍に増える。同じ期間に、韓国の総扶養比は2024年の42.5人から2072年には118.5人となり2.8倍に増える。2072年の韓国の総扶養比は世界で3番目に高い水準になる見通しだ。2072年に韓国より総扶養比が多いと予想される国は、香港(170.9人)、プエルトリコ(134.6人)だけだ。
一方、今年世界で人口が最も多いインド(14億5千万人)は2072年(16億8千万人)にも人口順位1位の国にとどまる見通しだ。人口順位2位の中国は、今年の14億2千万人から2072年には9億7千万人へと人口が減る見通しだが、2072年にも人口順位2位の座は維持するとみられる。
2024~2072年の間に人口が減少し続ける国は、韓国を含め53カ国とされる。欧州50カ国のうち26カ国は人口が減り続ける見通しだ。また、日本、中国、台湾、イタリアなども人口減少が予想される。一方、北朝鮮、ブラジルなど72カ国は2024~2072年の間に、人口が増加した後で減少傾向になると推定され、アフリカ50カ国をはじめとする96カ国は同じ期間に人口が増加し続ける見通しだ。