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「韓国証券市場は先がない」…米国・日本は株価高騰、韓国だけが蚊帳の外

登録:2024-05-22 19:56 修正:2024-05-23 06:43
韓国だけが疎外され、個人も株を売り払う
17日(現地時間)、史上初めてダウ指数が4万台を突破した中で、ニューヨーク証券取引所で証券取引人がこれを記念する帽子をかぶり仕事をしている/AFP・聯合ニュース

 「韓国の証券市場は先がない」

 KOSPI(韓国有価証券市場)やコスダック市場に投資する個人投資家らは公然と愚痴をこぼす。韓国政府の証券市場浮揚策にも株価は上がらず、米国などの海外証券市場に目を向ける投資家も少なくないため、韓国の資本市場の基盤が委縮するとの懸念が出ている。

 実際、グローバル証券市場とは違った動きの韓国離れ現象は明らかだ。21日、KOSPIは前取引日より0.65%下がった2724.18で取引を終えた。昨年末(2655.28)に比べた上昇率は2.6%だ。同期間にコスダックは逆に2.3%下落した。

 海外証券市場の状況は全く違う。企業業績の好調と金利引き下げの期待が証券市場に活力を吹き込み、記録的な強気相場が進んでいる。例えば20日(現地時間)、米ニューヨーク証券市場ではナスダック指数が1万6794.87で取引を終え、終値基準で史上最高記録を更新した。ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価も今月17日、初めて4万台を突破するなど高どまりを続けている。日本の日経平均株価は今年に入って21日までに16.4%上昇した。

 事情がこうであるため、韓国の個人投資家らは国内の証券市場から離れている。韓国取引所・預託決済院の資料によれば、今年に入って今月20日までの間に個人投資家らはKOSPI、コスダックの株式9兆690億ウォン(約1兆400億円)分を売り越した。同じ期間に韓国の投資家らが買い入れた海外株式は57億4千万ドル(約7兆8千億ウォン=約9千億円)に達する。韓国銀行は3月に出した報告書「個人投資家の海外証券投資の特徴および評価」で、「民間部門の海外証券投資で個人が占める比重(残額基準)が2019年末の7.3%から昨年末には20%に上昇し、個人は主要機関投資家と肩を並べる投資主体として浮上した」と診断した。

 ある資産運用会社の代表は「韓国証券市場は米国などとは異なり急速に成長する企業が見えず、株価変動性が大きい非優良銘柄がむしろ高評価された奇形的な姿」と指摘した。国際金融市場に精通した経済部処の官僚は「投資家の離脱が加速化すれば、企業も投資金調達が容易な米国証券市場に移り、韓国市場の基盤が急速に萎縮する恐れがある」と話した。

パク・チョンオ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1141529.html韓国語原文入力:2024-05-22 11:16
訳J.S

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