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韓国、自営業者の借金は平均2千万円…延滞率3年ぶりに上昇

登録:2023-12-21 19:46 修正:2023-12-22 08:29
ソウルのある飲食店で自営業者が関連ニュースを見ている/聯合ニュース

 韓国の自営業者1人が抱える借金が平均1億8千万ウォン(約2千万円)程であることが分かった。高金利と景気鈍化の影響で全般的に延滞率が上昇する中、相対的に脆弱な自営業者に対する融資が多いノンバンクを中心に大きく跳ね上がった。

 統計庁が21日発表した「2022年個人事業者負債(暫定)」統計によれば、昨年末基準で個人事業者1人あたりの平均融資残高は1億7918万ウォンだ。1年前に比べて1.1%(201万ウォン)増えた。2017年に関連統計を集計して以来、5年連続で増加している。ただ、増加率は2020年の5.4%、2021年の5.3%からは鈍化した。これは昨年、急激な市場金利上昇と政府の総負債元利金償還比率(DSR)規制などの影響とみられる。

 銀行圏から借りた融資残高は減り、ノンバンクから借りた融資残高は増えた。昨年末、韓国の自営業者1人あたりの銀行圏からの融資残高は平均1億473万ウォンで、1年前に比べて1.6%減少した。一方、ノンバンクの融資残高は1人あたり平均7444万ウォンで5.3%増えた。用途別に見れば、事業者融資が1人あたり平均9624万ウォンで6.2%増え、家計融資は1人あたり平均8294万ウォンで4.2%減った。

 昨年末基準の自営業者の平均延滞率(融資残高基準)は0.37%。1年前に比べて0.05ポイント上昇した。2018年末の自営業者延滞率は0.33%、2019年末には0.42%に上がった後、2020年末には0.40%、2021年末0.31%へと低下していた。3年ぶりに再び延滞率が上がったのは、市場金利の上昇と景気鈍化の影響で元利金を返済できない自営業者がそれだけ増えたためとみられる。特に、ノンバンクに対する延滞率が2021年末の0.67%から昨年末には0.76%へと0.10ポイント上昇し、銀行圏に対する延滞率(0.09%)の8倍を上回った。脆弱な自営業者を中心に融資返済の困難が加重されているわけだ。

 年齢別に見れば、融資残高は50代が平均2億508万ウォン(約2250万円)で最も多く、40代が2億144万ウォン(約2200万円)、60代が1億8364万ウォン(約2000万円)の順だった。延滞率は29歳以下が0.60%で最も高く、30代が0.31%で最も低かった。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1121327.html韓国語原文入力:2023-12-21 15:23
訳J.S

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