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本300ページ分の質問も軽々…オープンAI「GPT‐4ターボ」公開

登録:2023-11-07 19:49 修正:2023-11-08 09:30
今年4月のデータまで学習 
入力量増やし価格は下げる
オープンAIの最高経営責任者サム・アルトマン氏が6日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコで開かれた開発者会議(Dev Day)で「GPT-4ターボ」を紹介している=ホームページより//ハンギョレ新聞社

 「私たちは皆さん同様にGPTの知識が2021年9月で止まっていることに腹が立った。今やGPT-4ターボ(GPT-4 Turbo)は2023年4月までの世界に関する知識を持ち、これは今後さらに改善される」

 「人工知能(AI)ブーム」をもたらしたChatGPT誕生1年を迎え、開発会社のオープンAIがさらに強力になった後続モデルを発表した。オープンAIが昨年11月、「人間のすべての質問に答える」として公開した人AIサービスのChatGPTは「GPT-3.5」基盤だったが、1年ぶりにさらに発展した姿の後続モデル「GPT-4ターボ」を披露した。GPTとは「生成(Generative)する事前学習された(Pre-trained)変換器(Transformer)」という意味だ。

 オープンAIは6日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコで開発者会議(Dev Day)を開き、ChatGPTの後続モデル「GPT-4ターボ」を公開した。オープンAIのサム・アルトマン最高経営者は「現在、ChatGPTは週間活性利用者数が1億人であり、フォーチュン選定500大企業のうち92%以上が使用している。さらに驚くべきことは、全面的に口コミでここに至ったということであり、オープンAIは現在最も広く使われているAIプラットフォームだ」とこれまでの成果を誇示し、新しいモデルを紹介した。

 GPT-4ターボの最大の特徴は「最新情報に弱い」点を克服し、イメージ・音声生成機能を強化しつつも価格を下げるなど「市場性」を確保しようとした点だ。2021年9月までの知識だけを学習していたGPT-3.5、2022年1月までのデータを学習していたGPT-4に比べ、GPT-4ターボは今年4月までのデータを学習した。一度に入力できる質問の量も大きくなった。以前のバージョンは3千単語に制限されていたが、新しいモデルは一般書籍300ページ分量まで可能だ。

オープンAIの最高経営責任者サム・アルトマン氏が6日(現地時間)、米サンフランシスコで開かれた開発者会議(Dev Day)で「GPT-4ターボ」の6つの長所を説明している=ホームページより//ハンギョレ新聞社

 音声・イメージ・テキスト間の変換機能も強化された。GPT-4ターボは、イメージ生成人工知能「DALL・E3(ダリ3)」と連携し、新しい音声変換技術を採用した。アルトマン氏は「今やGPTは入力されたイメージを分析することも可能になった。視力の低い人たちがこれを通じて目の前にある製品を識別できる」として「また新しいテキスト-音声変換モデルを通じて驚くほど自然な音声を生成できる」と話した。

 価格は下げた。アルトマン氏は「GPT-4ターボの使用料は、入力トークン(文字単位)当たり1セントで、GPT-4の3分の1、出力トークンは3セントで2分の1水準」だと説明した。GPT-4ターボは当分の間、開発者のためのプレビューとして提供される。

イム・ジソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1115265.html韓国語原文入力:2023-11-07 18:54
訳J.S

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