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AIが代替しえない3つの仕事のキーワードは?

登録:2023-05-10 02:04 修正:2023-05-10 08:18
クリップアートコリア//ハンギョレ新聞社

 人工知能(AI)が最後まで奪うことの困難な人間の仕事とは何だろうか。

 英国BBCは9日(現地時間)、米国の未来学者マーティン・フォード氏の著書『AIはすべてを変える』を引用し、AIでの代替が難しい3種類の仕事を紹介した。フォードがあげた3つの仕事とは、真に創意的な仕事、精巧な対人関係が必要な仕事、突発的な状況を解決する手先の器用さが求められる仕事だ。

 フォード氏は、「真に創意的な仕事」とはデザインや音楽などの芸術ではなく、「新しいアイデアを出して新しいものを構築する仕事」だと説明した。アルゴリズムが数百万の資料を分析することでは直ちに似たような結果が作り出せないような、真に独創的な仕事をしなければならないというのだ。「精巧な対人関係が必要な仕事」の例としては、看護師、ビジネスコンサルタント、探査ジャーナリストなどを例にあげた。彼は「このような仕事ができるほどAIが人間と真の関係を築き、相互作用を起こすには、相当な時間がかかるだろう」と付け加えた。3つ目の職業の例は、電気技師、配管工、溶接工などだ。フォード氏は「このような職業は常に新たな状況に対処しなければならないため、自動化は最も難しいだろう」とし、それを実現するためには「スターウォーズ水準のSFロボットが必要だ」と述べた。

 しかし、このような仕事もAIの脅威から完全に自由ではないという意見もある。米国バッファロー大学のジョアン・ソン・マクロフリン教授(労働経済学)は「ほとんどの仕事には自動化される部分がある」とし、「今後、人間はAIと共に働く方法を探りつつ、人間固有の能力を生かすことに集中しなければならない」と強調した。かつての銀行員にとっては「正確に数字を計算すること」が重要だったが、すでに「窓口で顧客とコミュニケーションを取りながら商品を販売」することの方が重要な時代となっている。同様にAIががんを人間よりもうまく発見するようになれば、医師も患者とコミュニケーションを取る「社会的技術」を向上させなければならない。

 AIはすでに人間の目の前に迫っている。昨年11月末、オープンAIの生成型人工知能「ChatGPT」が公開された直後、企業はAIを業務に利用しようとする職員が出現したため非常事態に陥った。報告書の要約や翻訳などをChatGPTにさせることで、企業の機密がそのままオープンAIのサーバーに渡る恐れが高まったからだ。サムスン電子はこれに対処するため、社内でのChatGPTの使用を制限するとともに、業務に補助的に利用できる生成型人工知能を自社開発することを決めた。JPモルガン・チェース、シティグループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックスなどもAIチャットボットの使用を制限している。

 IBMのアルビンド・クリシュナ最高経営責任者は、2日の米「ブルームバーグ」とのインタビューで「今後数年間でAIに代替されうる業務は新規採用を中止する」とし、5年間で7800の雇用を削減することを表明した。ゴールドマン・サックスの予測はこれと似ているものの、もう少し希望の持てるものだ。彼らは3月に「AI技術が発展すれば既存の3億の正規雇用が機械によって代替されるだろう」としつつも、新たな技術は「究極的には新たな雇用を創出するとともに、生産性を高めるだろう」との見通しを示している。

チェ・ミニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1091065.html韓国語原文入力:2023-05-09 15:58
訳D.K

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