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ロシア産業貿易相「現代自動車の工場、ロシア企業が買収」

登録:2023-09-27 05:55 修正:2023-09-27 11:35
ウクライナ戦争前、ロシア市場シェア1位だったが休業 
国際社会の経済制裁で稼動停止…高い休業費用嵩む
現代自動車のロシア工場の紹介写真=現代自動車のホームページより//ハンギョレ新聞社

 現代自動車のロシア工場の売却が可視化しているものとみられる。

 25日(現地時間)、ロシアのデニス・マントゥロフ産業貿易相はカザフスタンのイノプロム産業展示会で、記者団に「現代自動車の工場の買収と関連し、すでにすべての決定が下された」とし、「買収企業はロシア企業になるだろう」と述べた。ロシアの「RIAノーボスチ」通信が報じた。買収企業の社名は明らかにしなかった。これについて26日、現代自動車の関係者は「ロシア工場に関する多様なシナリオをめぐり、様々な案を検討している」と明らかにした。

 現代自動車は明確な立場を示していないが、ロシアでの現地生産が止まってから1年が経ち、売却が差し迫っているものとみられる。今年初め、カザフスタン企業に売却するという噂が流れたが、実現しなかった。しかし、ロシアとウクライナの戦争以後閉鎖されたままの工場をこれ以上放置するわけにはいかないという空気だ。

 戦争が勃発する前は、現代自動車・起亜(2021年8月基準)はロシアで自動車市場シェア1位(28.7%)を維持していた。以後、国際社会がロシアに対する経済制裁に乗り出したことで、工場稼動を止め、中国とロシアのメーカーがシェアを埋めている状況だ。

 自動車業界の関係者は「今からでも(ロシアからの)脱出計画を模索した方が望ましいと思う。有給休職の費用などが嵩んでおり、買収相手が現れれば工場を売却した方が良いだろう」と語った。

 現代自動車はサンクトペテルブルク工場で年間20万台の自動車を生産した。年産10万台規模のGM工場も買収した。2500人余りの従業員が働いていたが、戦争勃発後、減員と有給休職に入った。今年初めから、現代自動車が両工場をカザフスタン企業に売却しようと調整中だという国内外の報道が相次いだが、失敗に終わり、最近はロシア企業による買収説が流れている。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1110203.html韓国語原文入力:2023-09-26 20:17
訳H.J

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