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「天日塩1袋8千円」…汚染水の不安を悪用した「転売」急増=韓国

登録:2023-06-21 06:27 修正:2023-06-21 09:19
スーパー、コンビニ、オンラインでの品薄現象に 
中古マーケットで7万~8万ウォン台の販売相次ぐ
塩20キロの袋がいっぱい積み込まれた写真を載せて販売する文=中古取引サイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 福島原発汚染水の海洋放出の予告を受け、不安に駆られた消費者が塩を買いだめし、大手スーパーでは塩の品切れ現象が生じている。このような隙を狙ってオンライン中古マーケットを中心に塩を高く転売する人が増え、食の安全性を心配する庶民の悩みはさらに深まっている。

2022年産塩20キロを7万ウォンで販売するという書き込み=中古取引サイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 20日、ハンギョレが「karrot(キャロット)」や「中古ナラ」などオンライン中古取引アプリ・サイトを調査したところ、「天日塩を販売する」という書き込みが相次いで掲載されていた。ほとんどは「塩を買いすぎて転売する」とか「昨年買っておいた塩を使わなくなったため販売する」といった内容。あるネットユーザーは「○○だけにまず50包を放出する」と書き込み、塩を大量に備蓄していることをほのめかした。中間流通業者である可能性を疑わせる文だ。

 問題は値段だ。全羅南道新安郡(シナングン)水協直売場が「買入単価および人件費の上昇で『新安天日塩2021年産20キロ』価格を2万5千ウォン(約2750円)から3万ウォン(約3300円)に引き上げる」と公示したことから分かるように、今月初めまではにがりを除去した2021年産塩20キロの産地適正価格は3万ウォン程度だった。

 しかし、中古取引サイトには塩20キロ1袋を7~8万ウォン(約7700~8800円)以上で販売するという書き込みも多い。これに5~6千ウォンの送料も上乗せされる場合も多い。大手スーパーはもちろん、コンビニやオンラインマーケットでも塩が品薄となり、焦りを覚えた人たちを狙って法外な値段を付けているわけだ。

 ハンギョレが中古取引サイトに塩を売りに出したネットユーザーに電話で問い合わせ、「値段が高すぎる」というと、彼は「オンラインマーケットで高いところは8万~9万ウォン(約8800~9900円)で売られているので、むしろ安い方だ」としながらも、買い入れ価格を尋ねる質問にははっきりと答えなかった。

 あるママカフェ(子育てをするママを中心としたオンラインコミュニティ)に文を載せたネットユーザーは「すでに塩を買いだめして高い価格で売る転売が急増している」とし、「ただでさえみんなが苦しい時に、良心のかけらもない」と不満を書いた。

3年前の塩を8万ウォンで販売するという書き込み=中古取引サイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 このような状況にもかかわらず、海洋水産部は15日、福島原発汚染水の海洋放出に関する定例会見で、「数回にわたって現場を確認した結果、天日塩買いだめの兆候はまだ見られない」と述べたのに続き、19日には「天日塩品薄および塩価格引き上げは4~5月の気象条件で生産量が減って生じた問題が根本的な原因だ。生産量が次第に回復し、6~7月に生産量が正常化すれば供給には問題がなくなるだろう」と語った。

 ソウル城北区(ソンブクグ)に住む主婦のSさん(44)は、「自宅近くのスーパーでは数日前から『1人当たり1袋に購買量を制限』と張り出されている」とし、「2011年の東日本大震災の時も塩の品薄現象が起きたことがあるが、政府は『買いだめはない』という言葉を繰り返すだけなので、頭隠して尻隠さずではないかと思う。塩の買いだめはしていないが、不安な気持ちが大きい」と語った。

ユ・ソンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/1096667.html韓国語原文入力:2023-06-21 01:15
訳H.J

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