昨年生まれた男の子は79.7歳まで生き、女の子は男の子より6年長い85.7歳まで生きるとの予想が発表された。毎年伸びていた期待寿命は、昨年の異例の死亡者急増のため、初めて伸びが止まった。
4日に統計庁が発表した「2018年生命表」によると、昨年の新生児の期待寿命は82.7年で前年と同一だった。期待寿命は1970年(62.3歳)以来初めて伸びが止まった。統計庁は、昨年の寒波で死亡者が急増し、死亡届のデータをもとに推定する期待寿命が伸びなかったと説明した。昨年の死亡者は前年比で4.7%増え、歴代最多を記録した。
男性の期待寿命(79.7年)は前年より0.1年伸び、女性の期待寿命(85.7年)は前年と同じだった。男女の期待寿命の格差も前年と同じ6年だった。韓国の期待寿命は、経済協力開発機構(OECD)平均より男性が1.7年、女性が2.4年長い。
年齢別に見ると、昨年40歳を迎えた男性は今後40.8年、女性は46.5年生存すると推定された。前年に比べ男女ともに0.1年伸びた。昨年60歳を迎えた男性は今後22.8年、女性は27.5年生きるものと予想された。男性は前年と同じで、女性は0.1年伸びた。
男女ともに死亡原因の1位はがんだった。2位は心臓疾患、3位は肺炎。昨年の新生児が今後がんで死亡する確率は20.7%、心臓疾患11.8%、肺炎10%となった。肺炎による死亡の確率は昨年より大幅に増えた。統計庁のキム・ジン人口動向課長は「高齢化に昨年1~2月の厳しい寒さが重なり、高齢層の肺炎による死亡者が増えたため」と述べた。昨年の新生児が今後がんにかからなければ期待寿命は3.6年伸び、心臓疾患や肺炎にかからなければ、それぞれ1.4年、1年伸びると予想された。
病気にかからず健康に暮らす期間(健康寿命)は男性64年、女性64.9年で、それぞれ0.7年、0.4年縮小した。健康寿命は、統計作成を開始した2012年以降減り続けている。統計庁は、高血圧、糖尿などの慢性疾患を早期に発見し治療・管理することが増えているためと説明した。