ソウル龍山区(ヨンサング)の韓国国立中央博物館が「観覧客500万人時代」を切り開いた。
博物館側は15日基準で年間累積観覧客数が過去最多の501万6382人を記録したと、17日に発表した。昨年同期の観覧客数(295万5789人)に比べて約70%以上増えた数値で、1945年の国立博物館開館以来500万人を超えたのは初めて。
昨年まで博物館の年間観覧客最多記録は2023年の418万285人だったが、今年8月25日に累積観覧客418万9822人を記録し、これまでの記録はすでに破られた。外国人観覧客数も18万5705人を記録し、これまで最も多かった昨年の数値(19万8085人)はもちろん、20万人台も超えるものとみられる。
国立中央博物館と全国13の博物館を合わせた観覧客数は1129万6254人を記録し、今年のプロ野球の累積観客数(1231万2519人、10月4日基準)に迫り、プロサッカー観客数(196万3301人、10月5日基準)を大きく上回る水準と把握された。13カ所の地方国立博物館の観覧客数も15日基準で627万9872人で、前年同期(571万5939人)に比べて約10%増えた。
ネットフリックスのアニメ『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』などのK-POP関連コンテンツの世界的な人気で、そのルーツである韓国の伝統遺産に対する関心が急速に高まる中、伝統文化商品「ミュッズ(ミュージアム・グッズ)」に対する需要の爆発や展示空間のリモデリング、感覚的コンテンツの開発などが観覧客の急増に大きな影響を及ぼしたものとみられる。博物館側は「国民の文化を楽しむ需要がスポーツ観戦と肩を並べる水準に成長したことを示している」とし、「現在の傾向から見ると年末には国立博物館の総観覧客数はプロ野球の年間観衆を越えると予想される」と述べた。
西欧美術専門メディア「アートニュースペーパー」が公開した2024年世界ミュージアム観覧客調査統計によると、年間500万人を越えた博物館はルーブル博物館(873万750人)、バチカン博物館(682万5436人)、英国博物館(647万9952人)、メトロポリタン美術館(572万7258人)のみ。 韓国の国立中央博物館が観覧客数で世界5位圏水準に達したということだ。