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KBS提供//ハンギョレ新聞社

　SNS上でアジア人への憎悪を止めよというハッシュタグ（#）運動が広がるなか、男性アイドルグループの防弾少年団（BTS）も人種差別に反対する声を上げた。

　BTSは30日、公式ツイッターアカウントに“#StopAsianHate”（アジア人に対する憎悪を止めよ）“#StopAAPIHate”（アジア太平洋諸島系に対する憎しみを止めよ）をハッシュタグとして添えた文章を掲示した。また、韓国語と英語の文章を通じて「私たちは人種差別に反対します。私たちは暴力に反対します」という意志を明確に示した。

　BTSはまず、「愛する家族を失った方々に哀悼の言葉を伝えます。そして、悲しみとともに心からの怒りを感じます」と文章を始めた。16日（現地時間）に米国ジョージア州アトランタでの連続銃撃でアジア系女性を含む8人が亡くなった後、欧米社会でアジア系の人々が経験する差別を共有し人種差別に反対するハッシュタグ運動が始まった。

　BTSもアジア人として被った差別の経験を共有した。彼らは「道を歩いていると、何の理由もなしに悪口が聞こえ、外見を卑下されたりしました。さらに、アジア人がなぜ英語を話すのかという言葉も聞こえてきました」と語った。

BTS公式ツイッターよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

　BTSは「私たちの経験は、最近起きていることに比べれば、たいへん小さなことです」としながらも、「しかし、あの時に経験したことは、私たちを萎縮させ、自尊感を奪いとられたりしました」と打ち明けた。また、「まして人種が違うという理由で憎悪と暴力の対象になるということは、私たちにはとても表現できない苦しみでしょう」と付け加えた。

　彼らはまた「実は、このような話を持ち出すまで、また、私たちの声をどう伝えるか決めるまで、多くの悩みがありました」としながらも、「しかし、結局、私たちが伝えなければならないメッセージは明らかです」と強調した。文章は人種差別と暴力に直接反対する文句で締めくくった。

　BTSは昨年6月、黒人人権運動運動「黒人の命も大切だ」（Black Lives Matter）側に100万ドル（約1億1000万円）を寄付したりした。その際も公式ツイッターを通じて今回の文章のように「私たちは人種差別に反対します。私たちは暴力に反対します。私、あなた、私たちはみな尊重される権利があります。共に歩みます」という意思を表明している。

　BTSの該当ツイートは、掲示されてから3時間で約60万回リツイートされ、約115万個の「いいね」がつけられた。