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シングル全米1位のBTS、「僕たちの次なる目標はグラミー賞授賞式」

登録:2020-09-03 06:10 修正:2020-09-03 07:59
ビルボード「ホット100」1位になったBTSのオンライン記者懇談会
「Dynamite」でビルボード「ホット100」1位になったBTS(防弾少年団)= ビッグヒットエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 夢をかなえた7人の“少年”たちは喜びを隠せない様子だった。「このような記録を残せたのはとても大きな光栄だ」(JUNGKOOK)、「僕たちがやってきたすべてが認められ、報われた気がする」(JIMIN)と言いながらも、「世界的に注目されるとは夢にも思わなかった」(V)と謙虚な姿勢を見せた。(今の成功は)ファンや所属事務所の関係者、そして支え合ってきたメンバーのおかげだとして、感謝の気持ちを伝えるのも忘れなかった。「ARMY(ファンクラブ)が作ってくれたものだ。彼らがいたからこそ、今の僕たちがいる」(JIN)

 2日、オンラインで行われたグローバル記者懇談会に姿を現したBTS(防弾少年団)は、米ビルボードチャートのトップに上り詰めた興奮がさめやらぬ様子だった。「正直、まだ信じられません。『ホット100』1位を目標にしてきたわけではありませんが、これが現実になると実感が湧きません」(SUGA)。同懇談会は新曲「Dynamite」で韓国人アーティストとしては初めてビルボードシングルチャート「ホット100」1位になったことに対する感想などを聞くために用意された。

 「ホット100」1位という新たな歴史を刻んだ瞬間、彼らは「練習生時代が思い浮かんだ」と口をそろえた。「7年前、故郷から体一つで上京し、事務所の寮で一緒に生活しながら地下の練習室で練習していたことを思い出しました。ソウルに来た日、父とタクシーに乗りましたが、タクシーが目的地の新沙(シンサ)駅までトンネルを3回も通って遠回りしました。その時はとても腹が立ちましたが、今はそんなこともいい思い出と言えるようになって幸せです」(V)。「昔のことをたくさん思い出しました。喜びすぎてはいけないとの思いから、いっそう昔を振り返っていたのかもしれません。メンバーたちと練習室で怒られ、録音スタジオでいろいろ話し合っていたことを、今でもはっきり覚えています」(RM)。

「Dynamite」でビルボード「ホット100」1位になったBTS(防弾少年団)= ビッグヒットエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 デビュー当時は「土の匙アイドル」の代名詞だった。メンバーの大半が地方出身であり、所属していた会社も大手芸能事務所ではなかったからだ。そのためだろうか。彼らは努力するしかなかったと語った。「当時も多くの新人グループがありました。そのなかで目立つためには一生懸命やるしかありませんでした。体力の許す限り練習を繰り返しました。最後まで生き残るのが目標だったからです。ところが、今はその目標を越え、こんなに多くのファンに愛されて、とても光栄に思っています」(JHOPE)と言いながら、彼はこう語った。「7年前の私たちにこう伝えたいです、『努力は裏切らない』と」

 その努力の結果、彼らは2015年のミニアルバム『花様年華』で初めてビルボードチャートに名を連ねて以来5年目にして頂点に立った。努力は成績だけでなく“自信”も与えてくれた。「昨日のニュースを聞いてメンバーたちと『僕たちもやればできるんだ』という話をしました」(JIMIN)

 彼らは「Dynamite」の成功理由として言語とジャンル、メッセージを挙げた。 「今回の歌が(英語の歌詞で書かれため)米国人たちにも言葉として親しみやすく、ディスコポップのジャンルという点、また大仰なメッセージなしにただ楽しめる歌という点も、海外ファンにもアピールしました」(RM)

 BTSは次の目標として「グラミー賞」の受賞を挙げた。グラミー賞は世界的な権威を誇る音楽賞だ。「グラミー賞授賞式の舞台でBTSの歌を歌いたいです」(SUGA)。「アーティストなら誰もが夢見る授賞式です。ノミネーションできたらと思いますし、賞も取れたら嬉しいです。BTSはこれからも前に進まなければなりませんからね」(RM)

 ただし、彼らは大きな夢を抱きながらも謙虚さを失わなかった。「僕たちはとても運が良かったですし、感謝の気持ちをもって謙虚に音楽に取り組んでいくのが責任であり義務だと思っています」。『花様年華』(人生の最も美しく幸せな瞬間)の中心で、彼らはまたもう一つの花を咲かせる準備をしていた。

キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/culture/music/960415.html韓国語原文入力:2020-09-03 02:33
訳H.J

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