「今ごろは市民皆が待ちわびている尹錫悦(ユン・ソクヨル)罷免宣告がいつになるか、見当がついていなければなりません。弾劾訴追から100日が過ぎ、他の歴代事件と比べても最長期間を超えています」
尹錫悦大統領罷免のために13日間にわたりハンガーストライキを行っている「尹錫悦即時退陣・社会改革非常行動」(非常行動)のユン・ボクナム共同議長(民主社会のための弁護士会会長)の声が、景福宮(キョンボククン)の西十字閣跡の座り込み現場に響き渡った。憲法裁判所の弾劾裁判審理が長引くにつれ、法律家や大学生、労働者など多様な市民たちが不安と懸念を訴えている。彼らは憲法裁の早期罷免を求める一方、激しくなる分裂と混乱に対する憂慮を示した。
非常行動は20日、景福宮西十字閣跡の座り込み現場で記者会見を行い、「国民の気持ちになって早期に罷免を決めるよう憲法裁に求める」とし、「金曜日までに憲法裁が結論を出さなかった場合は、今週土曜日に市民200万人が集まってほしい」と呼びかけた。ユン共同議長は「いつ言い渡されても弾劾さえ決まれば良いのではないか、と言うが、遅れた正義は正義にあらずという言葉もある」とし、「憲法と法律の違反は適時に是正しなければ、深刻な不義を容認することであり、これは結局憲法破壊を容認することに他ならない」と述べた。
労働者と法律家たちも憲法裁に早く罷免を決定するよう求めた。民主労総はこの日午後1時に民主労総12階の中会議室で記者会見を行い、「26日までに憲法裁が罷免言い渡し日を確定しなければ、27日に全面ストライキを行う」と発表した。民主労総のヤン・ギョンス委員長は「労働者・市民の日常が破壊され、1日に何度もメディアを通じて憲法裁判所の日程が確定したかどうかを確認する市民が多い」とし、「これ以上このような混乱と不安が続いてはならない」と述べた。全国の法学教授や弁護士、労務士、研究者など計1358人の法律家たちもこの日、時局宣言文を発表し、「尹錫悦の憲法違反と内乱の証拠はあふれるほどで、弾劾の名目は十分にある。にもかかわらず、尹錫悦の弾劾審判の決定まで多くの時間が費やされている」としたうえで、「分裂と混乱がより一層高まっている状況で、内乱犯罪者の罷免決定がこれ以上遅れてはならない」と述べた。
大学生たちは判決が遅れていることによって尹大統領の支持者たちの言動が過激になっていることに懸念を示し、早い宣告を求める意味で、景福宮から安国(アングク)駅まで三歩一拝を行った。三歩一拝に参加した「大学生時局会議」のノ・ミニョン共同代表は「憲法裁の判決の遅れが極右支持者たちを勢いづけている」とし、「今や、『アカ(共産主義者)は殺しても良い』などとはばかりなく言う事態になった」と語った。