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文大統領「韓国の水上太陽光の潜在力、原発9基に相当」

登録:2021-11-25 01:22 修正:2021-11-25 08:06
文在寅大統領が24日、慶尚南道陜川郡の陜川ダム水文化館で開かれた陜川ダム水上太陽光(41MW)商業発電開始地域住民・専門家懇談会で発言している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日に陜川(ハプチョン)の水上太陽光発電の現場を訪問し、「韓国最大かつ世界10位の浮体式水上太陽光発電が始まった」、「2万6000トンの温室効果ガスと30トンの粒子状物質(PM2.5など)を削減できる」と述べた。

 文大統領はこの日、陜川ダムの現場を視察した後に陜川水文化館を訪れ、「2050年炭素中立(カーボンニュートラル)の核心はエネルギー転換」だとし、上のように述べた。文大統領は特に「韓国の水上太陽光は9.4ギガワットに達する高い潜在力を持っている。原発9基に相当する発電量」と述べ、エネルギー転換の可能性を高く評価した。文大統領が訪問した陜川ダムの水上太陽光施設は、年間41.5メガワットの電気を生産する。これは陜川郡の電力使用量の73%を賄える規模だ。陜川ダムは2012年に、世界で初めてダム内の水上太陽光発電施設(年間生産量0.5メガワット)を商用化している。この日から新たに稼動する施設は、年間41メガワットの電力を生産できる。

 文大統領は「パリ協定以降、各国はエネルギー設備への投資の66%を再生可能エネルギーに投資している。太陽光はその中で最も重要な再生エネルギーとして注目されている」、「特にダムの水面を活用した水上太陽光は、土木工事や山林破壊がないため環境に優しいと評価されている。水による冷却効果で発電効率も高い」と述べた。温室効果ガスや粒子状物質の削減効果も強調した。

 文大統領は、エネルギー転換だけでなく地域経済にも大きな力になると述べた。文大統領は「計767億ウォン(約74億4000万円)が投資された陜川ダムの水上太陽光は、電力販売で毎年120億ウォン(約11億6000万円)の売り上げをあげることができる」、「投資に参加した近隣の20の村、1400人あまりの住民は、発電所が運営される20年間、毎年投資金の最大10%を投資収益として受け取ることになる」と述べた。韓国初の水上太陽光発電による「年金」だとの説明だ。

 文大統領は、地域住民や水上太陽光発電の専門家との懇談会で、カーボンニュートラルへと向かうエネルギー転換の一環としてのLNG(液化天然ガス)発電の必要性に言及した。文大統領は、陜川郡のムン・ジュンヒ郡守が陜川郡に建設される「LNG発電団地の汚染についての討論」を提案すると、「LNG発電は石炭に比べて温室効果ガスの排出が著しく少ない」と述べた。続いて「100%再生エネルギーへと一気に向かうのは難しいため、石炭発電を減らし、その代わりとしてLNG時代を経るのがカーボンニュートラルのひとつの過程となっている」、「アンモニアを混用すれば(温室効果ガスの)排出が少なくなると言われているので、LNG発電の環境被害に対する懸念は少ないと思う」と答えた。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1020696.html韓国語原文入力:2021-11-24 19:36
訳D.K

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