原文入力:2011/10/27 22:29(929字)
チョン・ウィギル記者
EU, 金融基金 1兆ユーロ 合意
民間 "ギリシャ 損失50%負担"
ヨーロッパ負債危機の打開策がようやく妥結した。
ヨーロッパ連合会員国27ヶ国首脳は27日(現地時間)ベルギー、ブリュッセルで開かれた首脳会議で民間投資家らのギリシャ債権損失負担率を50%にし、ヨーロッパ金融安定化機構(EFSF)基金を1兆ユーロ(1560兆ウォン)に増やす内容を骨格とした方案に合意した。前日からこの日午前まで10時間にわたって開かれたマラソン会議でヨーロッパの銀行など民間投資家はギリシャ債権に投資した元金50%の損失を自発的に負担することで合意することにより、負債危機解消のための‘グランド プラン’合意に突破口を開いた。
ヨーロッパ首脳たちはヨーロッパ版国際通貨基金であるヨーロッパ金融安定化機構の基金を1兆ユーロに増やし、金融危機対処能力を強化することにも合意した。ギリシャ債権投資で損失を受けることになったヨーロッパの銀行らの資本拡充には1060億ユーロが投入され、これとは別に国際通貨基金はギリシャに追加で1000億ユーロを提供することにした。これに伴い、ギリシャは返さなければならない債務元金が1000億ユーロも減り、国内総生産対比債務比率を2020年までに120%に下げることにした。
アンゲラ・メルケル ドイツ総理とともに今回の妥結を主導したニコラ・サルコジ フランス大統領は会議後「私たちは合意に到達し、ギリシャ危機に対する信頼でき野心的で総合的な対応をすることになる」と評価した。だが、今回の合意は12月初めのヨーロッパ連合財務長官会議などで具体案が決定されれば再び検証を受けなければならず、資金調達なども大きな難関だ。サルコジ大統領は会議後に胡錦濤中国主席に電話をかけヨーロッパ金融安定化基金拡充への参加を要請した。 チョン・ウイギル先任記者 Egil@hani.co.kr
原文: 訳J.S