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ゴッホは逝ってしまったが…自殺? 他殺? 諸説乱舞

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/501372.html原文入力:2011/10/18 21:09(971字)
イ・ジョンエ記者

「少年たち偶発的銃傷」…他殺説

オランダ出身の世界的印象派画家のビンセント・バン・ゴッホは本当に自殺したのだろうか?

「ゴッホの自殺」はこれまで、芸術史学者らの間で定説とされていたが、実際は他殺だったという主張が現れた。

イギリスBBC放送は17日、ピューリッツァ賞受賞の作家2人が10年にわたる研究の末に、「ゴッホは自殺したのでなく、他人が撃った銃で撃たれて死んだ」と主張して論議が提起されていると報道した。

ゴッホは1890年5月、フランス北部のある村でパリ近郊のオーヴェルに行く途中、銃によって負傷して間もなく亡くなった。芸術史学者はこれまで、精神病とうつ病を患っていた点などで考慮して、ゴッホが自身の胸に自ら銃を撃ったと推定した。

しかし、スティーブン・ネイファーとグレゴリー・ホワイト・スミスは、10年間に20人余りの翻訳者および研究者らと共に、これまで未翻訳のゴッホの手紙数千通などを調査して、「ゴッホは自殺したのでなく、整備不良の銃を持って遊んでいた2人の少年が偶発的に撃った銃に撃たれて死亡した可能性が濃厚」との主張が盛り込んだ本を出した[題名:Van Gogh: The Life…]。

ネイファーたちは「ゴッホの知人たちは、ゴッホは少年が偶発的に撃った銃を向けられても、子供たちを保護するために、自ら銃を撃ったことにしたと理解している」と話した。

彼らは「他殺説」の根拠として、ゴッホが自殺を試みたのなら、弾丸の角度が斜めではなく直線でなければならないと主張した。また、ゴッホが精神病を患っていたため銃を求めることが容易でなかっただけでなく、普段、銃器を持っていたという話も見当たらないと説明した。その上、長旅に出かけたゴッホが、旅の中間地点であえて銃で自身の胸を撃つ理由がないと、彼らは指摘した。 自殺しようとしたとすれば、最初から自身が滞在していた村や2つの目的地のうちの1か所で銃を使えばよいとの主張だ。そして、ゴッホは遺書も残さなかった。

イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr

原文: 訳 M.S