原文入力:2011/10/11 22:45(1647字)
イ・ポニョン記者
【ルポ】15日の大規模デモを控えたブリュッセルを行く
各国から来た先発隊300余名
ホゲスクール(Hogeschool)大講堂で会議
3ヶ国語でタイピングし示す
←ヨーロッパ連合の首都格であるベルギー、ブリュッセルで15日(現地時間)に開かれる大規模デモを控え、スペインなど各国から集まった‘ブリュッセル アゴラ’参加者が10日夕、街頭を太鼓を叩きながら進み市民に参加を訴えている。 ブリュッセル/イ・ポニョン記者
"政治家とは話したくない。 私はベルギー人などヨーロッパ人たちと対話したくて来ただけだ。" (アドリアン) "市長にも私たちの運動について説明する必要があるんじゃないか。" (マックス)
10日夜(現地時間)ベルギーの首都ブリュッセルのホゲスクール大(応用科学大)講堂ではそこを管轄するコゲルベルグ(自治区)市長との‘怒れる人々’代表団面談要請を巡り賛否主張が拮抗していた。 代表団がこれといって存在しない彼らに代表団面談要請が入ってきたので代表を選出するべきかからしてが問題だった。
来る15日、ヨーロッパ連合の首都格であるブリュッセルでの大規模デモを控えて到着した各国市民は このように全員が同等な資格で参加する "民衆議会" または "総会" と呼ばれる会議を通じて行動方向を議論した。 討論者は大部分が互いに初対面だが、即座に話を交わし相手の意見を傾聴した。 代議民主主義は政治エリートらと少数の金持ちらの結託に堕落したと主張する彼らが‘ブリュッセル アゴラ’と名付けたこちらで直接民主主義を示すとして立ち上がったのだ。 講堂に集まった300人余りの中には20~30代が多数を占めていたが年配の人々も目についた。 1500km以上離れたスペインなどの地から徒歩で来た人々もいて全般的に身なりは質素だったが‘ヨーロッパ民衆たちの議会’に参加する表情には格別のものがあった。
だが、先発隊が到着して二日しか経たない状態で多くの国から来た人々が懸案を討議し結論を出すことは容易でなかった。 言語の障壁が第一の問題であった。 現場で構成された運営スタッフは発言を英語、フランス語、スペイン語でタイピングし3台のコンピュータ画面を演壇に投射する妙策を動員した。 また "賛成"、"反対"、"静かに"等の意思表明をする標準ジェスチャーが作られ会議進行に大いに役立った。
夜遅くまで続いた討論は直接民主主義の‘費用’も示した。意見が分かれるならば投票で決めるかが論議の的になった。司会者は「全体的意志決定方式に対してはそれぞれの活動班でまず議論をしよう」として、それに対する結論を先送りした。
このように陣痛は少なくないが、去る8日スペインとフランスを徒歩で横断した人々が到着して以来、各国市民の合流が相次ぎ‘ブリュッセル アゴラ’はますます活力を帯びつつある。参加者は各々、通信、医療、食事などの任務を引き受けた18ヶの活動班の一つに所属する。当初、近所の公園にキャンプを張ったが市当局の勧告を受け入れて入居した建物で参加者たちは昼間は経済正義や環境などを主題として討論会も開いている。ある運営スタッフは「英国とオランダからも人々が集まってきて、さらには米国から来た人もいる」として「13日にはオランダとドイツから徒歩行列が到着する」と話した。
新たに到着する人々を案内したスペイン人弁護士テレラ アルベロは「経済危機を招いた銀行や大企業が責任を負わなければならず、民主主義の作動方式が誤ったという点を私たちは世界に知らせたい」と話した。 ブリュッセル/イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/500238.html 訳J.S