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「ハッシュタグ反乱だ」

http://www.buzzmachine.com原文:2011/10/05 20:25(1256字)
イ・ヒョンソプ記者

米教授、ウォール街デモ性格表現
「ガーディアン」も似た分析

「ウォール街を占領せよ。デモはハッシュタグ反乱だ」

米国ニューヨーク市立大の言論学科教授のジェフ・ジャービスは最近、自身のブログ「」で、ウォール街占領デモをこのように表現した。 彼は「ハッシュタグは、主人も、階級も、規律や信念もない。これは誰かが挫折、不平、要求、願いなどで満たなければならない空いた空間だ」と主張した。あらゆる不平と要求事項がごちゃ混ぜになった現在のウォール街占領デモに、よく合う分析だ。

ウォール街で始まり米国全域に荒々しく広がっている占領デモを、ハッシュタグで説明する分析が相次いでいる。ハッシュタグは制限なしに誰でもどんなツイートにでも付けることができ、文字通り、その分野における百家争鳴式のツイートがあふれるしかない構造を持つ。

実際、今回のデモはハッシュタグから始まった。このデモを企画したオンライン雑誌「アドバスター」が7月13日発表した初めての声明書の題名にしても「#OCCUPYWALLSTREET」であった。この運動に呼応する市民が、相次いでこのハッシュタグをただツイートにまき散らして、デモの雰囲気はますます高まった。

今年の初め、アラブ世界で席巻した「ジャスミン革命」も、フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)に依存した部分が大きかった。民主化を要求するデモ隊は、主流メディアではほとんど無視されたが、SNSを通じて活発に内部と外部とを連結することができた。多くの学者は「ジャスミン革命」を「フェイスブック革命」と規定した。

英国「ガーディアン」は、ジャスミン革命とウィキリークス暴露以後、ハッカーらのアノニマス中心の運動、および、今回のウォール街デモが、多様なSNS、特にハッシュタグを利用して、活発に意見を交わして広めている点に注目して、「ハッシュタグ行動主義(アクティビズム)の到来」と名前付けた。しかし、彼らが明確に指向するものを持った上でこの運動を現実政治に連結させようとする努力を怠るなら、結局は何も得られず、あいまいに終わることになると分析した。いずれにしても、世界はこれまでに類のない新しいデモを目撃しているわけだ。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

ハッシュタグ:ツイッターの機能の中の一つで、「#」符号の後に特定のテーマの単語を入れることにより、そのテーマに対するツイートということを表現することだ。 例をあげれば、韓国に対する文ならば#KOREAを入れる形だ。本来は、検索の便利さのために導入されたが、最近では特定のテーマに関心と支持を現わす方法として、よく使われる。

原文:https://www.hani.co.kr/arti/international/america/499428.html 訳 M.S