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「ツイッター嘘」に「テロ容疑」適用

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/495013.html原文入力:2011/09/05 20:39(1037字)
イ・ヒョンソプ 記者

メキシコ教師「武装集団学校襲撃」
交通事故26件など両親パニック
30年刑可能…アムネスティ「ひどすぎる」

「今、私の兄嫁が非常に驚いて私に電話をかけてきました。連中が学校から6人の子供を捕まえて行きました」

メキシコの私立学校教師のヒルベルト・ベラ(48)は先月31日、ツイッターにこのような文を書き込んだ。ペラクルス州南東部の学校が武装集団に襲撃されたということだ。彼は似た内容のツイートを数件書き込み、このニュースは速い速度でツイッター中に拡散した。そのツイートをリツイートした人たちの中には、ラジオ司会者のマリア・パゴラもいた。驚いた両親たちは、子供たちを救うために学校に走った。大変な混雑の中、26件の交通事故が発生し、車を途中で放置して走って行った両親たちまでいた。しかし、内容はすべて「嘘」だった。

AP通信は4日、ベラとパゴラがメキシコ法廷により「テロ法」違反容疑で起訴され、最長30年の刑を宣告されることもあり得ると報道した。この事件は、ツイッターにデマを載せた事件の中で、重刑を科すことになる初めての事例になるかが注目されている。

ペラクルス州内務長官ヘラルド・ブガンザは、「これはあたかも1938年発生した、オーソン・ウェルズの「宇宙戦争」(オーソン・ウェルズ原作小説のラジオドラマを実際の出来事と勘違いして、アメリカの都市が混乱に陥ったこと)のような事件」としながら「嘘のツイート1回で都市の道路網と通信網がすべて大混乱に陥った」と話した。実際にテロと似た波紋を引き起こしただけでテロ疑惑が適用されることも可能だという話だ。ペラの弁護人は「彼はインターネットで見たデマを載せただけ」と主張しており、パゴラは、単にツイートを見てリツイートしただけだとして呆れている。

アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体は、起訴内容が過度に誇張されていると批判した。アムネスティは今回の起訴が表現の自由を認めない行動であり、混乱の根本原因は過去5年間、3万5000人が犠牲になった「麻薬との戦争」による治安不安だと強調した。実際に最近数週間、ペラクルス近隣地域では、麻薬密売人の間で銃撃戦が続いている。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr
原文: 訳 M.S