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日本 裁判所、生存被害者にも‘敗訴’判決

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/488537.html

原文入力:2011/07/21 22:15(1061字)
チョン・ナムグ記者

イ・ジョンヒ氏ら‘合祀取り消し訴訟’敗訴
徴用被害者遺族たち "控訴する"

立派に生きている韓国人徴用被害者を日本の靖国神社が戦没犠牲者として合祀していることを取り消してくれという訴訟で、日本の裁判所が「受忍限度を越えたことではない」 として原告の請求を棄却した。
日本、東京地方裁判所民事合議14部は21日、キム・ヒジョン(86)氏と靖国神社に合祀された徴用被害者遺族など韓国人10人が靖国神社と日本政府を相手に出した合祀取り消し請求訴訟で原告敗訴の判決を下した。

キム氏は第2次世界大戦の時、海軍軍属としてサイパンに連れて行かれ生きて帰国したが、靖国神社の祭神 霊璽簿に名前が上がっていることを後になって知り、名簿からの削除を要求した。しかし靖国神社側が名簿に生存が確認されたという内容だけを付け加え合祀自体は取り消さなかったため2007年2月、日本政府と神社を相手に「人格権を侵害している」として訴訟を起こした。 この間、日本人や韓国人遺族が合祀取り消し訴訟を起こしたことはあるが、生存者が出したケースはキム氏が初めてだ。

これに対して裁判所は「(靖国神社側が)限定された情報に基づき多数を合祀したために、ある程度の誤りが生じたことは仕方なかった」として「生きているものと知りながら合祀したわけではなく、生存事実を確認した後にすぐに謝罪したし、キム氏が合祀された事実を遺族の他、第三者には公開していない点などを考慮する時、受忍限度を越えて人格権を侵害したと見ることはできない」と判決した。

他の合祀者の遺族が出した請求に対しても「他人の宗教上の行為により自身の平穏が侵害された時、不愉快に思いそういうことがないことを望むのは当然だが、これを損害賠償や行為中断などの法的救済に連結すれば相手方の宗教の自由を侵害することになる」と靖国神社側の宗教の自由を前面に掲げた。原告を代理した日本人弁護士はこういう判決に対して「宗教の自由だけを前面に掲げ、日本が何を反省しなければならないかは全く分からない人々が下した判決」とし「同じ日本人として恥ずかしい」と話した。 原告は直ちに控訴する意向を明らかにした。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: 訳J.S