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宮崎駿監督‘脱原発’横断幕 掲げる

原文入力:2011/06/19 23:22(1227字)
チョン・ナムグ記者

"スタジオ ジブリ 映画 原発の電気は使いたくない"
日本 コンサルティング社、株主らに "東京電力 原発 廃止を"

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<となりのトトロ>、<千と千尋の神隠し>などのアニメーションで有名な日本の映画製作社‘スタジオ ジブリ’が代表の宮崎駿(写真)監督の提案で‘脱原発’を訴える横断幕を会社屋上に掲げた。ノーベル文学賞受賞作家 大江健三郎、<1Q84>で有名な小説家 村上春樹に続き、宮崎監督も脱原発の呼び掛けに参加したわけだ。

19日<東京新聞>報道によれば、スタジオ ジブリは16日午前、東京、小金井市の本社屋上に‘スタジオ ジブリは原発なしで作った電気で映画を製作したい’と書いた横断幕を掲げた。<東京新聞>は「宮崎監督が‘率直な気持ちを表明したい’として提案した」と会社関係者の話を引用して伝えた。

この間、スタジオ ジブリが製作したアニメーションの中では<風の谷のナウシカ>等自然破壊のみじめな結果を警戒し告発する内容を盛り込んだ作品が少なくなかった。 スタジオ ジブリは昨年夏、福島第2原発の安全性を広報する施設で自社が製作した漫画映画<となりのトトロ>のキャラクター商品を売っていることが明らかになり、 「誤解を招く素地がある」として販売を中断するなど原発に賛成しない態度を取ってきた。

先立って去る9日、人気作家 村上春樹はスペインで開かれたカタルーニャ賞受賞式演説で‘原発を止め代替エネルギーを探さなければならない’と訴えた経緯がある。また、大江健三郎が9月19日、東京明治公園で開かれる‘原発とお別れする集会’に参加することにし、脱原発のための1000万人署名運動にも先頭に立つことにするなど名士らの脱原発運動がますます活発になっている。

一方、株主総会議案と関連して投資家らに助言するコンサルティング会社 日本プロクシーガバナンス研究所が東京電力の株主らに‘脱原発’を定款に明示しようという提案に賛成するよう助言し話題になっている。このコンサルティング会社は28日に開かれる東京電力株主総会で‘古い原発から次々と停止・廃炉し新増設はしない’という内容を定款に入れようというある株主の提案に対し「投資家は賛成する方が良い」と助言したと<朝日新聞>が18日報道した。吉岡洋二代表は「原発事業は一介の民間会社が継続するには危険があまりに大きい」とその理由を明らかにした。 日本で会社の方針とは正反対になる株主提案に賛成することを勧めるコンサルティング会社の助言が出てきたのはきわめて異例的だ。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

ハンギョレ資料写真
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/483457.html 訳J.S