原文入力:2011-03-28午後07:14:50(1583字)
朝食にビスケット、夕食は非常用ご飯‘2度の食事’がやっと
下着も不足…汚染された水で短靴履き仕事をすることも
キム・ドヒョン記者
←28日、日本自衛隊の兵士たちが東北部大地震で失踪した住民たちを探している。 APニューシス
統制不能状態に陥った日本、福島第1原発復旧作業に乗り出した原子力発電所決死隊が作業中に高濃度の放射能物質で被爆したのに続き、今回は食べ物すら充分支給されない劣悪な環境の中で命をかけた作業をしている事実が明らかになった。
東京電力と協力会社職員たちで構成されたいわゆる原子力発電所決死隊が、一日に2度の食事も非常食料で間に合わせるなど劣悪な環境の中で作業をしていると<産経新聞>が28日 日本原子力安全・保安院の実態調査を引用して報道した。
日本原子力安全・保安院関係者は28日、福島原子力発電所対策本部で記者会見を行い「福島第1原子力発電所に投入された東京電力と協力会社の社員たちの作業状況を確認するため、22~26日 福島第1原子力発電所を視察した結果こういう劣悪な状況を確認した」と明らかにした。現場では新しい水と食糧などを入手することが困難な状況で、一時は一日1人に支給されるミネラルウォーターの量が1.5リットルペットボトル1本だったという。その後に支給されるミネラルウォーターは一日2本に増えたが食事は朝、夕‘1日2食’で間に合わせている。朝食は非常用ビスケットと小さなパックの野菜ジュース1個、夕食は‘マジックライス’と呼ばれる非常用ご飯1パックと鯖、鶏肉などのおかず缶詰1缶だけだ。マジッケライスはワカメ、キノコ、ゴボウ、ドライカレーなど4種で構成されている。
原子力安全・保安院関係者は「基本的に事業者(東京電力)の問題」と前提にしながらも「かなり難しい環境での作業に必要なエネルギーを得ているとは思えない」と東京電力側に批判の矛先を転じた。下着と管理区域内で着ている衣服なども十分に支給されていないと<産経新聞>は伝えた。
一方、東京電力職員1人と協力会社職員2人など原子力発電所決死隊3人は、去る25日福島第1原子力発電所3号機で復旧作業をしている途中、深刻な被爆にあい入院治療中だ。これらの人々は3号機発電用タービン建物で作業をしている間に水溜まりに足が浸かり靴の中に入ってきた放射能汚染水で被爆された。これらの人々の内、一部は長靴ではなく短靴を履いていたことが明らかになった。
東京電力側はこれらの人々の被爆量について「普通、原子炉内を通じている冷却水の1万倍の濃度」と発表した。
清水正孝 東京電力社長は去る16日から2~3日間、過労を理由に本社に設置された‘福島原子力発電所事故対策統合本部’を離れていたと<朝日新聞>が28日伝えた。彼は原子力発電所爆発事故以後、現場指揮をとるとして、去る13日以後 記者会見など公開的な席に姿を見せず批判を受けていた。役員室で休息を取りながら電話で指揮をしていたと新聞は伝えた。
清水社長が過労を訴える前日は、菅直人総理が東京電力本社を訪問し叱り飛ばした日だ。菅総理は15日明け方、東京電力を訪ね「テレビで原子力発電所爆発場面が放映されているのに総理官邸には1時間も連絡もない。いったいどうなっているのか」とし怒りを爆発させた。清水社長はひたすら経費節減を強調し‘ミスターカッター’というニックネームで有名だ。
キム・ドヒョン先任記者 aip209@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/470255.html 訳J.S