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カダフィの故郷‘シルトゥ’熱い攻防戦

原文入力:2011-03-07午後09:31:27(983字)
3番目の息子が指揮する特殊旅団 配置

イ・ポニョン記者

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リビア政府軍と反政府武装勢力の戦いがムアマル・カダフィの故郷シルトゥを巡る攻防戦で激化している。

<ロイター>通信は6日、リビア政府軍が中部の海岸都市ピンジャワドで戦闘機とヘリコプター、戦車を動員した反撃で反政府軍を退却させたと報道した。1000人余りと推算される反政府軍は前日、ピンジャワドを占領したが政府軍の待ち伏せ作戦と火力に押され数十人の死傷者を出した。

しかし外信は反政府軍がピンジャワド外で戦列を再整備し再奪還の意志を明らかにしていると伝えた。反政府軍は前日、ピンジャワドと共に近隣の主要石油輸出港ラスラヌプを占領し気勢を上げた。反政府軍のある参加者は「政府軍がすべての武器類を使っている」と話した。

両者がピンジャワドで激しく衝突したのは、160km余り西方に海岸道路を通じて連結されたシルトゥの戦略的重要性のためだ。西部に勢力を拡張している反政府軍は去る5日、シルトゥ進撃方針を公式化した。カダフィの故郷であり彼の部族であるカダパ族の拠点であるシルトゥは遷都候補地として議論されたことがあり、いくつかの中央部署が所在したところでもあった。

カダフィとしてはシルトゥが奪われれば西方に460km離れたトリポリの防御が大きく弱まりかねない。トリポリとシルトゥの中間にある3番目の都市ミスラタはすでに反政府勢力の手中にあり、トリポリの東側が事実上 全て反政府勢力の影響圏に置かれる効果もある。カダフィはシルトゥに3番目の息子サディが指揮する特殊旅団を含め2万余りの兵力を配置しておき決戦に備えていると知られた。

リビア政府軍は6日、ミスラタでも戦闘機を動員した作戦を行い、やはり反政府勢力が掌握しているトリポリ西部のジャウィヤでは包囲攻撃を継続した。政府軍と反政府勢力の戦闘がジャウィヤとミスラタ、ピンジャワドの3大戦線を作り出しながら全面的内戦に発展しているということだ。

イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/466886.html 訳J.S