原文入力:2011-01-10午前08:30:43(1508字)
米‘アリゾナ ショッピングセンター銃器乱射’衝撃
"英語を話す人がいない" 平素から移民者に強い敵対感
銃に撃たれた議員、医療保険改革に賛成し殺害脅迫受けたことも
クォン・テホ記者
←犯人ジャレド・ラフナー(22)
8日 米国、アリゾナ州、ツーソンのショッピングセンターで銃器を乱射したジャレド・ラフナー(22)の犯行動機は明確でない。政府を強く批判し、移民者らに対する悪感情を表出したという点から、彼が政治的に保守主義的な見解を持ち、これが犯行の主要な一原因になったと考えられているだけだ。
捜査当局は自身をラフナーと明らかにしたある男性が事件が起こる前に政府を批判し、犯行を暗示する内容の動画をユーチューブとソーシャルネットワーク サイト‘マイスペース’に上げたことを把握し調査中だ。ラフナーは動画で 「政府は文法を統制し人々の心を制御し洗脳している」、「政府は信じられない」と話したり、現在の通貨制度に不満を表わし新しい通貨を要求するなどした。政府を強く批判したものの主張が明確でなく、でたらめに話しているように聞こえる。アリゾナ州ピマ郡カウンティのクラレンス テュプニク保安官はこの日記者会見で「犯人と同行したと見られる1人を追跡している」と話し共犯の可能性を語った。彼は「ラフナーが不幸な過去を持っており、精神的問題を抱えていたと見られる」と話した。
←ガブリエル キファズ(40・民主・アリゾナ)
ラフナーはツーソンで育ち近隣のコミュニティカレッジに通い、2008年に米陸軍に志願したが落ちたと調査された。同窓や隣人たちの話によれば、彼は他の学生たちと付き合わずいつも一人で通い、髪の毛の先からつま先まで黒い服を着て通ったりした。ラフナーはユーチューブに自身が好む本としてアドルフ・ヒットラーが書いた<我が闘争>、カール・マルクスの<共産党宣言>、小説<カッコーの巣の上で>、<オズの魔法使い>、<不思議の国のアリス>、<アラバマ物語>等が好きだと挙げた。
彼がガブリエル キファズ(40・民主・アリゾナ)連邦下院議員を狙った理由として関連づけることができるのは彼が「キファズ議員地方区の人々の中に文盲率が高い」という点に不満を爆発させた点と「英語を正しく使う人々がいない」と話した点だ。これは中南米移民者たちを指したと見られる。アリゾナ州は反移民政策推進で論難をかもし、キファズ議員はこれを強く批判してきた。
当初、共和党員だったキファズ議員は30才のときに民主党所属でアリゾナ州下院議員に当選し政治に入門した。わずか2年後にはアリゾナ最年少上院議員になりスター政治家に浮上した。続けて2006年には連邦下院議員に当選した後、地域で幅広い活動を行い共和党からも‘賢いエネルギッシュなウサギ’という評価を受けた。国境統制の強化と銃器所有に賛成するなど民主党内では相対的に保守指向に属する。
1996年コーネル大で修士学位を受けた後、祖父が設立したタイヤ会社‘エル カムポ’を引き継いだが、2年後にこれをグッドイヤータイヤに売却した。海軍の操縦士であり米航空宇宙局(NASA)宇宙人として来る4月にエンデバー号に搭乗する予定の夫マーク・ケリー(46)と二人の子供がいる。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/457906.html 訳J.S