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"暑い 暑っ!" 地球村を襲った猛暑

原文入力:2010-07-21午後07:59:10(1412字)
ロシア人 一日で 71人溺死…小麦・ジャガイモなど収穫も減少
地球気温 史上最高…南半球は酷寒で 175人死亡

イ・ポニョン記者

←北半球は猛暑、南半球は大雪  ロシアの首都モスクワの市民たちが19日、噴水台で涼を求めている。モスクワはこの日 気温が摂氏32度まで上がる猛暑が続いた(上)。南米、チリの中南部セロラビルヘンに大雪が降り、ある男性が20日 馬に乗り野原を移動している。 モスクワ/ロイター ニューシス、セロラビルヘン/ロイター連合ニュース

北緯55度のロシア、モスクワが摂氏35度、北緯60度を越えるフィンランド、ヘルシンキは摂氏34.2度。今夏、北半球で暑さを避け逃げる所はない。

<モスクワタイムズ>は20日、前日 政府部署である非常状況部に申告された溺死者が一日で71人にのぼり歴代最多を記録したと報道した。今月初め、米国東部と中国北部を襲いロシアと中・東ヨーロッパに進出した猛暑に耐えられず、川や湖に飛び込び生きて帰ってこられなかった人々だ。昨年3000人水準だったロシアの溺死者は、今年はすでに2500人を超した。外信は酒を楽しむロシア人の水遊びはより一層 致命的だと伝えた。

最近ロシアと中・東ヨーロッパを蒸し鍋にした暑さは、一部都市の水銀柱を観測史上最高に引き上げた。ロシア気象庁は1920年に記録されたモスクワ最高気温(36.8度)も今週更新される可能性があると見通した。

日本でも高く摂氏38度まで上がった暑さで、今週5人が熱射病で亡くなり2200人余りが病院に運ばれた。米国、ニューヨークでは去る6日、セントラルパークの気温が39.4度になり歴代最高値を更新した。ボストンとフィラデルフィア、カリフォルニアの一部地域でも観測史上最も暑い日をむかえなければならなかった。

猛暑は人命だけでなく農作物被害なども起こしている。ロシア南部では4月から雨一滴降らない日照りと酷暑で韓国の面積と同等の小麦畑 9万7000平方kmがほとんど収穫をあきらめなければならない状況だ。このために小麦国際先物価格が変動している。ドイツではジャガイモの収穫が30%減るという展望が出てきた。ドイツとチェコでは猛暑により高速道路と空港機能が一部中断されもした。

各都市住民たちが慣れている水準より5~10度も高い今夏の気温は、ロシアと中・東ヨーロッパの場合、周辺気圧配置が北アフリカと中東の熱風を呼び込んでいるためだ。米国では熱い空気を抱えた高気圧が主犯として指定された。だが、なぜ今年の暑さが記録的なのかに関しては、気象学者たちの間でも、地球温暖化のためとか、温暖化との因果関係は立証されていないという見解が対抗している。ともかく米国海洋大気庁は今年上半期の地球気温が平均摂氏12.2度であり、1880年観測開始以来 最も高かったと明らかにした。

一方、越冬している南アメリカでは10年余ぶりの厳しい寒さで、ペルーとボリビアなど6ヶ国で175人が亡くなったと<dpa>通信が伝えた。

イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/431461.html 訳J.S