原文入力:2010-04-02午後09:25:14(872字)
不参加議員席で賛成票
韓国国会と雲泥の差の対応
チョン・ナムグ記者
先月31日、日本参議院は本会議を開き<NHK>予算など10ヶ議案に対する投票を行った。参議院だけが採択している電子投票を通じてだった。ところが、投票が終わった後に支障が生じた。8番目議案のNHK予算投票の時、自民党の青木幹雄議員が席を外したのに‘全員賛成’というおかしな結果が出たためだ。
調査してみると、議案投票の時に席を外した青木議員は他の案件にも全て投票したことになっていた。民主党は青木議員の隣席の若林正俊(75・前農林相)議員が代理投票をしたという疑惑を提起した。参議院が騒然となった。1998年参議院が迅速な投票のために電子投票制度を導入した以後、これまで代理投票にともなう不正疑惑が提起されたことは一度もなかったためだ。
民主党は1日、若林議員に対する懲戒案を参議院運営委員会に出した。「前代未聞の不正行為で国会決議をわい曲した驚くべき事件」と民主党は批判した。
自民党も「民主主義の根幹に関わる問題」として深刻に受けとめた。谷垣禎一総裁は‘断固たる対処’を注文した。自民党は若林議員に議員職辞退を勧告した。2日朝、若林議員は「青木議員がすぐに戻ってくると考え、普段協議してきた通りに自分と同じ意見でボタンを押した」と告白し、議員職を電撃辞退した。彼は「魔がさした」とし「とても恥ずかしい」と話した。参議院は本会議を開き直ちにこれを受理した。
代理投票を憲政を揺さぶる問題として深刻に受けとめ議員職まで辞退させる日本の姿は韓国とは全く違う。昨年7月、国会のメディア法処理過程で代理投票があった事実を憲法裁判所が後になって確認したが、国会は何の措置もしなかった。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S