原文入力:2012/09/20 20:22(1177字)
中-日艦艇 近海で互いに監視
中国軍‘3級戦備体勢’発令
中国が日本と領有権紛争中の尖閣列島(中国名 釣魚島)付近海域に軍艦を派遣した。
日本<フジテレビ>は20日、政府消息筋を引用して尖閣諸島西北側80海里の海上に中国人民解放軍海軍護衛艦2隻が現れたと報道した。 日本の尖閣国有化措置以後、尖閣近海に中国軍艦が接近したことは今回が初めてだ。 中国は尖閣海域に進入する海洋監視船と漁政船の数を継続的に増やしたのに続き、軍艦まで動員して日本に対する圧迫強度を高めている。
日本政府は使用可能巡視船の半数に近い50隻を尖閣海域に集結させて警戒を強化している。 だが 「自衛隊が出れば緊張を高めることになる」として自衛隊の動員については慎重な態度を見せている。 海上自衛隊は普段どおり護衛艦1隻が尖閣列島海域の警戒活動を行っており、P-3C哨戒機を飛ばして監視活動を行っている。 ただし、万一の事態に備えて海上自衛隊の艦艇の一部を尖閣諸島に近い側に移動・配置したと<中国中央テレビ>(CCTV)等が報道した。
中国海軍艦艇と日本海上自衛隊の艦艇は100km以上離れた遠距離でレーダーと軍事衛星写真等を通して互いの動きを監視中だと伝えられた。 この他にも現在、尖閣海域に浙江省の漁船700隻余りが操業中であり、近隣の福建省と台湾漁船もこの地域へ向かう予定なので中国と台湾の漁船1000隻余りが出漁することになるだろうと香港<文匯報>が20日報道した。
中国軍部では日本が自衛隊を尖閣に出動させる場合、軍事行動を辞してはならないという強硬な声が高まっている。 中国人民解放軍は最近7大軍区の中で5ヶの軍区に3級戦闘対備態勢(戦備体勢)を発令したと<読売新聞>が中国軍部内消息筋を引用して報道した。 中国軍の4段階の戦備体勢の中で2番目に高い段階だ。 中国軍は南中国海で緊張が高まった時にも3級戦備体勢を発令した経緯がある。
中国国防大学戦略研究部副主任である楊毅 海軍少将は最近北京で開かれた座談会で「中国は軍事的衝突に備えなければならない」として「日本が自衛隊を動員するならば中国は人民解放軍を動員して制圧しなければならない。 中国は主権守護に対して決然とした意志と自信を示すべきで、そうでなければ日本が戦略的に誤った判断をして以後より一層挑発することになるだろう」と話したと<文匯報>が20日報道した。
北京、東京/パク・ミンヒ、チョン・ナムグ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S