本文に移動

"腹が立つ" 怒る日本…保守右翼 "正面対抗" の声 高まる

原文入力:2012/08/10 20:32(1664字)

←10日独島(ドクト)を訪問した李明博大統領が独島灯台脇の展望台から島を見回している。 大統領府写真記者団

李大統領 電撃 独島訪問 後暴風

日本、9日夜 情報入手し外交経路で "中止せよ" 韓国に圧力
シン・ガクス大使を呼び抗議…日本 言論‘任期末 局面転換用 行事’蔑視

  日本政府は李明博大統領が10日独島を電撃訪問するや大きな衝撃を受けた姿だ。 そうでなくても動揺している両国関係を非常に深刻な局面に追い立てる事態が全く予想もできない時点に起きたためと見える。 野田佳彦 日本総理はこの日午後、政治生命をかけて推進した消費税引上法案を参議院で最終通過させ祝杯を上げる計画だった。 韓-日議員連盟副会長である中井洽 衆議院予算委員長は「韓国の現職大統領の任期がほとんど終わらんとする時期にこうしたことを行うとは腹が立つ」と<朝日新聞>に語った。 ある外交関係者は「日本政府が非常に深刻に受け止めている」と話した。

  日本政府は9日夜に情報を把握し種々の外交経路を通じて独島訪問実行中止を韓国政府に強力に要請した。 しかし韓国政府関係者らは対話自体を避けたと伝えられた。 玄葉光一郎外相は10日午前の記者会見で「韓国政府から何の通知もなかった」として「昨日は韓国外交通商部も状況を全て把握できずにいたようだ」と話した。

  日本政府はこの日、シン・ガクス駐日大使を呼び抗議して、武藤正敏 駐韓日本大使を本国に召還した。 しかし日本政府の措置がこれで終わりはしないものと見られる。 玄葉外相は 「武藤大使を召還して、これに対する相応しい具体的な措置を協議する」と話した。 森本敏 防衛相も 「防衛省と自衛隊が直ちに何らかの対処をするということはないが、関係部署と協力して対応策を決める」と明らかにした。

  日本はドミトリー・メドベージェフ ロシア当時大統領が2010年11月1日にロシア最高指導者としては初めて日本と領土紛争がある南千島列島の島を訪問した時に菅直人総理が‘暴挙’として強力に抗議し、モスクワ駐在日本大使を一時的に呼び戻した経緯がある。 しかし当時メドベージェフの島訪問は日本との領土交渉再開を控え機先を制する目的が強く、両国関係に長く悪影響を及ぼすことはなかった。

  日本政府の官吏たちと主流言論は李大統領の今回の独島訪問を‘国内政治用行事’と蔑視している。 だが、中国の活発な軍事的動きに対応して北韓の日本人拉致問題を解決するために韓国との協力が必要な状況で、両国関係が凍りつくことになったことに対し非常に憂慮している。 李大統領の独島訪問が韓国に対する日本国内の世論を悪化させ、日本政府の正面対抗が不可避になって、両国関係がより一層悪化することが明らかだからだ。 そうでなくても旧日本軍慰安婦問題などで両国関係が動揺している状況で今回の事態は両国の外交関係をより一層凍りつかせるという分析だ。

  日本では李大統領の今回の独島訪問が日本保守派と右翼に大きな力を与えるという解釈が多い。 特に国内の支持基盤が脆弱な野田政府では強硬世論に振り回される可能性が高い。 韓国外交白書の独島叙述に対して沈黙していた日本政府が右派新聞<産経新聞>の批判以後、一歩遅れて抗議に出たことはその兆しだ。 民主党政府は2009年9月のスタート後、現職閣僚の靖国神社公式参拝を控えてきたが、さっそく羽田 雄一郎 国土交通相など2人の閣僚が来る15日いわゆる終戦記念日に靖国神社を参拝すると明らかにした。 右翼は今回の事態を契機に、独島に対する領有権主張と独島を紛争地域化しようとする努力を一層強化するものと見られる。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/546667.html 訳J.S