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マッコーリーは英国でも不正直者

原文入力:2012/05/06 16:16(1672字)

←イングランドの水道水を供給する私企業テームズウォーターは4月から水道料を8.2%値上げした。 収益は持分を所有するマッコーリーの取り分だ。 写真はテームズウォーター ホームページ写真

地下鉄9号線論難と同様な英国国有施設の私企業化…
1989年、水産業に大資本が投資して高い料金と利子で収益を創出

英国でもマッコーリーが論議の中に立った。
英国の私企業化は韓国より一足早く進んだ。英国日刊紙<ガーディアン>の去る1月31日付報道によれば、英国の水産業は1989年に初めて私企業化された。 労働党に続き1957~63年に執権した保守党のモーリス・ハロルド・マクミラン総理も水・電気などの国家基幹産業は労働党と同じく公営体制を維持した。 保守党内ですら基幹産業の私企業化は過激な極右的主張として却下された。マーガレット・サッチャーが全てのことを変えた。 新自由主義の時代が開かれた。

8.2%、急騰した水道料金

 同じ英国の土地でも水産業の私企業化は地域ごとに少しずつ異なる。イングランド(英国中南部)の水道は1989年に私企業に売られた。 現在イングランドでは‘テームズウォーター’が庶民に水道水と下水道サービスを提供している。 テームズウォーターの親会社は‘ケムブルウォーター’であり、この会社はケムブルウォーター ホールディングスの子会社だ。 そしてこの複雑な資本構造の玉ネギの皮の一番内側にマッコーリーグループがある。 国際金融資本JPモルガンもイングランドの他の地域で水道事業に投資した。 イングランドの北部のスコットランドは水道公営制を維持した。 ウェールズ(南西部)でも水道産業が私企業に売られたが2001年に倒産した。 非営利財団が水道水供給の責任を負っている。 再び水道公営制に戻ったのだ。

 このような資本構造は直接的に庶民の水道料金に影響を与える。 去る4月からイングランドでは上下水道料金が8.2%騰がった。 JPモルガンが投資したイングランドの一部地域でも水道料金が8.2%騰がった。 この投資会社は「より多くの投資のために」と釈明した。 ウェールズでは3.8%騰がった。 スコットランド当局は2009年に水道料を値上げせずに維持した。 コラムニスト ニル クラークは「マルクス主義者でなくても国際大資本が悩める庶民から収益を持っていくためになされた水道産業の私企業化が根本的に誤りという事実に皆が同意する」として「直ちに行動に立ちあがらなければならない」と主張した。

 M6道路を巡る論難も韓国と似ている。 週刊誌<オブザーバー>の2010年報道を見れば、M6は英国唯一の民間資本高速道路でマッコーリーグループの子会社が所有している。 バーミンガムの北側を通る往復6車線の長さ43.4km(27マイル)の道路だ。 多くの民間資本がM6に持分を投資した。 保守党のジョン・メージャー総理時期に計画され2003年に開通した。 今年基準でM6のトラック通行料は10.6ポンド、わが国の通貨で何と1万8382ウォンだ(訳注:1,000円強)。 乗用車通行料は半分の約5ポンド(約9191ウォン)だ。 韓国と英国の1人当り国民所得格差を考慮してもすさまじい価格だ。

経営実績が良くても運営会社は赤字?

 M6の過度な利子費用も問題だ。マッコーリーは 「経営実績が良い」と主張している。マッコーリーの言葉が事実ならば、高い通行料のおかげで運営収益を多く上げてこそ正常だ。 しかしM6運営会社は2009年に赤字を出した。 持分を持つ民間資本に58万ポンド(約10億6600万ウォン)の利子を払わなければならなかったためだ。

コ・ナム記者 dokko@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/531424.html 訳J.S