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中国 ‘左派の声’ 響き渡る

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/344639.html

原文入力:2009-03-17午後08:13:29
“市場経済から覚めて毛沢東に帰ろう”
“経済危機は市場経済失敗に起因” 主張
自由主義者たち “危機は監督不在のせい” 反論

ユ・カンムン記者

北京の大学街に位置する書店‘ウヨウズシャン’(ユートピア)。中国左派たちのサロンとして知られるこの本屋はこの頃ぐんぐん訪れる人が多くなった。討論会が開かれる日には最初から大変な混雑になる。インターネット ホームページでも連日激しい討論が広がる。ここでは市場経済と自由主義は社会主義の名前でメッタ切りにあう。
ここはこの頃事業的にも繁盛している。6年前にドアを開けた時点では120㎡に過ぎなかった書店が、今は400㎡まで広くなった。1ヶ月平均4千~5千中国元だったオンライン売り上げも、今年に入ってからは2万中国元まで急増した。資本主義の失敗を強調し社会主義の価値を再評価する本が特に人気を呼んでいる。

世界的金融危機で資本主義に対する信頼が動揺し、中国で左派たちの声が高まっている。市場経済を批判し改革開放に反対し、毛沢東への復帰を主張する彼らの主張が中国人に訴える力を持ち始めたのだ。資本主義の危機が彼らに復活の機会を提供したわけだ。

ウヨウズシャンのインターネット論客たちは昨今の金融危機は資本主義と自由市場の失敗に起因したものだと主張する。論争的な文には20~30ヶ程度のコメントがつく。左派の論客に通じるヤン・チョンシンは香港言論とのインタビューで「米国のサブプライムモーゲージ不良から始まった現在の経済危機は、資本主義的経済モデルの破綻を証明する」と話した。

資本主義に対する彼らの攻撃は最近米国とヨーロッパ各国が主要金融会社を国有化し、より一層猛烈になった。これは計画経済が市場経済より優れており、社会主義が資本主義を救援するという自分たちの主張に正当性を付与する実例だというものだ。彼らはいわゆる自由主義者たちが市場の役割を誇張し、公的所有の重要性を無視したと批判する。

左派たちは人権と民主主義,言論の自由などいわゆる‘普遍的価値’に対しても刀を差し出す。彼らは普遍的価値という西側のイデオロギーを中国にまき散らそうとする‘トロイの木馬’に過ぎないと批判する。フ・シントウ北京理工大教授はあるインタビューで、経済危機が深くなり左派の攻撃範囲が全方向に広がっていると話した。

左派たちの主張は毛沢東時代を経験していない青年層にも食い込んでいる。ウヨウズシャンで店員として仕事をするある学生は、大学を卒業しても就職出来ない状況ならば明確にどこかに問題があるのではないかと話した。フ教授は「経済的苦痛と役人たちの腐敗などに対する炎症が皆が平等に見えた時代に対する郷愁を呼び起こしている」と話した。

自由主義者たちはこういう現象に当惑感を見せる。最近の経済危機は監督の不在に起因したものであり、市場経済の失敗を意味するものではないと対抗したりもする。<人民日報>前副編集者として開放政策の擁護者として有名なチョウ・ルジンは「金融危機を自由市場経済の失敗のせいにする左派たちの主張は完全な誤り」としながら「市場経済の原則は決して非難されてはならない」と話した。

北京/ユ・カンムン特派員moon@hani.co.kr

原文: 訳J.S